2023年がスタートした。
年越しに友人たちから届いたLINEやメール。その多くがロシア侵攻で分断されてしまった国際社会を心配するものだった。
戦争を知らない世代が圧倒的となってしまった日本。その人口は1億815万4000人。総人口に占める割合は86.2% にもなる。
「戦争を知っている世代が社会の中核にある間はいいが、戦争を知らない世代ばかりになると日本は怖いことになる」と云ったのは、田中角栄だった。
田中角栄は日本の首相として、51年前に戦後初めて中国を訪れた。滞在予定を延期してまで、中国の周恩来首相と心を開いて話し合い「日中友好条約」を結んだ人物。外交こそが平和を築くための道であり、政治の使命だとする強い考えがあった。ロッキード事件の闇が取り沙汰されがちだがハト派の平和主義者だった。
田中角栄の言葉が言い当てたかのように、戦争を知らない世代のウラジーミル・プーチンによって、終わりの見えない侵略戦争が続く。
プーチンの戦争に浮足立った岸田政権は軍事費倍増をするのだという。 岸田文雄も戦争を知らない世代のひとり。
国会議員は衆参合わせて713人もいるが、戦争を知る世代は10人でしかない。「戦争を知らない世代ばかりになると日本は怖いことになる」その日が来るのは間近だ。
そんなことを、元旦に想わされてしまった。
今年こそ、佳い年であれ。