シャクナゲ、ツツジ、サツキ、みんなツツジ科ツツジ属
サツキも元はサツキツツジ、やはりツツジ。
花は肉厚、葉には艶があり小さく、殆どのおしべは5本で小枝が多い。
ツツジの葉には艶が無く、花も大きいしおしべは5~10本。殆どは10本。
サツキ、ツツジ共3輪が一単位で茎頂に咲く。
シャクナゲの花は5~10輪程度が車状に咲くので遠目でも区別出来るし
おしべは10、或いは14本。
西洋石楠花と区別されて呼ばれているものは
国内外のシャクナゲ類をもとに主に欧米で作出された栽培品種群の通称。
例によって差別しておきたい人たち?は凝った名前を付けて得意げに呼んでいる。
セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)ツツジ科ツツジ(ロードデンドロン)属 Rhododendron sp.
(2023.04.17 明石西公園)
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【森林植物園の覚え書き 日本の石楠花】
アヅマシャクナゲ(東石楠花 Rhododendron degronianum) 花冠は5裂、おしべ10本
ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花 Rhododendron japonoheptamerum var. japonoheptamerum)
花冠7裂、おしべ14本
ホソバシャクナゲ(細葉石楠花 Rhododendron makinoi )花冠は5裂、おしべ10本
葉が細いので見分けはつけられる。
【石楠花のこと】
漢字名にある「石楠」は本来オオカナメモチのことなのだけれど、誤用がそのままになっている。
現在のシャクナゲはハイブリッドがほとんどであり、豪華絢爛でRhododendron hybridumと表記するのがふさわしいという。
セイヨウツツジ、オランダツツジの名で呼ばれているアザレアも、ツツジをもとに作られた交配種の一群。
ロードレンドロンと称される種類との基本的な差は
アザレアの雄しべが5個であり、ロードレンドロンの雄しべが10個以上ある点。
そのアザレアも、落葉アザレアと常緑アザレアに分けられる。
日本の園芸種であるクルメツツジやサツキは常緑アザレアに分類されているという。
ここまでくると、花姿だけでツツジ、サツキ、シャクナゲ、アザレアと名前を区別して呼ぶこと自体、困難になってしまうのだが
慣例?で呼んでいるものに従うしかないのだろう。
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次々と咲き始める春は忙しく?なるのでしょうが、出来るだけ似通ったものを
少しずつ整理しながら撮り残しておけば、次に違いものを撮った折の参考になるでしょうね。
やみくもにハイパチリでも良いのかも知れないですが
やはり頭の中の整理は、撮りながら少しずつ整理しておかないと何が何やら…になってしまいますから。
とても綺麗な色合いですね。
シャクナゲは大きくて存在感がすごいですね。
先日は周辺でツツジを撮りました。
今年はとっても小さいツツジから、大きなシャクナゲまで撮れました。
嬉しかったです。