HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

カンツバキ(寒椿)

2021-12-11 | 冬 赤・桃色系

旧明石西公園の北側は神戸市。
現在もテニスコートは残されている。
そこには以前からの植栽がそのまま残されている。
カンツバキも立ち性、這い性の二種類が揃って残されている。










▲ 横に広がるより、上に伸びてゆくのだけれど、大きく育っても2メートル程度にしかならない。▼









▲ サザンカの特徴の一つ、子房周辺に毛が密集する。 ▼



▲ サザンカとツバキの決定的な違いの一つ、花弁が落ちれば目立つのだけれど
子房周辺に毛が密集している。 ▼


▼ 蜜玉が光り始めている。 ▼









(2021.12.02 明石西公園)

須磨では歩道沿いに横に広がる傾向の強い這性のカンツバキがずらりと並んでいる。
サザンカ…なのだけれど、関西で一般的な品種「獅子頭」は、カンツバキと呼ばれている。
立ち性のものでもせいぜい2メートル程度で、「勘次郎」の品種名がついている。
園芸上ではそう呼ばれているのだけれど、普通にはサザンカと呼ばないといけない。
とかくサザンカ、ツバキは面倒だ。












カンツバキ(寒椿)
 ツバキ科ツバキ属 Camellia x hiemalis ‘Shishigashira’
(Camellia sasanqua ‘Shishigashira’)
Camellia x hiemalis ’Kanjiro'(Camellia sasanqua ‘Kanjiro’)

総称としての「カンツバキ」
「カンツバキ」は、学名表記のようにサザンカとツバキの交雑種と言われているが、サザンカの園芸種説も根強い。
普通に言うサザンカは高木では3メートルを超えるものが多いけれど
カンツバキ群は背丈が高くなりにくく、八重咲きあるいは半八重咲きになる品種群の総称とされ
一般的に低木のサザンカという場合、このカンツバキを指すことも多い。
園芸では、低い生垣に利用する横に広がる這い性のサザンカの一品種「獅子頭」を関西ではカンツバキと呼んでいた。
そこから作られたものの総称がカンツバキ(カンツバキ群)で
上に伸びてゆく立ち性のものを「勘次郎」・タチカンツバキの名で呼んでいる。
這性のものは植え込みに、立ち性のものは公園や緑地の生垣に使われる。


▲ 須磨で咲いていたサザンカ 樹高は3メートル近い。▼

サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属 Camellia sasanqua

 
▲ 葉の大きさ、合着したおしべなど、外観だけでサザンカと区別出来るツバキは多い。▼
 
(2021.12.10 須磨離宮公園)


▲ 明石公園のカンツバキ せいぜい1メートル程度に刈り込まれている。▲
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サザンカ カンツバキ(寒椿)獅子頭 カンツバキ(寒椿)勘次郎
サザンカ  カンツバキの蜜玉 サザンカ(山茶花)カンツバキ(寒椿) カンツバキ ハルサザンカ



4 コメント

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サザンカとツバキ。 (こいも)
2021-12-11 17:54:19
林の子さん
サザンカとツバキ・・・難しいですね。
何が何やら整理しないといけません。
輝く蜜玉がとても素敵です。
以前に蜜玉を撮ってみたいと、盛んにカメラを向けたことがありました。
未だに撮れてはいませんがいつかきっと・・・そう思います。
サザンカの子房周辺の毛も撮ってみたいです。
色々とありがとうございます。
とても素敵な画像だからでしょうか~まだ混乱しています。
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樹高で区別。 (林の子)
2021-12-11 20:44:12
かなり荒っぽいやり方ですが、私は「カンツバキ」と呼ばれているものは
サザンカほどには樹高がなくて、生け垣や公園の花木として植えられて、丁寧に刈り込み・選定されている低木…と理解しています。
よほどのことが無い限り、1メートル程度に刈り込まれて
紅色の花をびっしり咲かせているものはカンツバキ、そう思っています。
それ以上に伸びて枝を広げているサザンカが刈り込まれていることもあるでしょうが殆ど見ていないです。
蜜玉も、ツバキでも撮ることは出来るでしょうが、おしべが合着していて難しいですね。
その点、おしべがバラバラなサザンカの方は撮りやすい。
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ありがとうございます。 (こいも)
2021-12-12 00:08:35
林の子さん
色々ありがとうございます。
ここまで教えてえていただきまして、感謝しております。
何とか区別できそうな気がしています。
ノートに書き留めました。
蜜玉にも挑戦したみたいです。
いつも丁寧にわかりやすく教えていただきまして
本当にありがとうございます。☆*(o⌒∇⌒o)☆ 
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場所によって刈り込み方も違う。 (林の子)
2021-12-12 20:27:03
樹木の場合、育つ場所によっては、樹木そのももの育ち方をするのですが
山などで無い限りは、野放図に育たないように殆どが刈り込まれたりしてしまいます。
ですから、公園や植物園などで見ているものと姿が違っていると
これは??となってしまったり、その逆だったり。
その意味では、図鑑などの記述が多いに役だちます。
何事もそうだと思うのですが、一つきりで判断していると名前も間違ったりするので
見た、撮った場所などもやはり情報としては大事でしょうね。
人の手にかかった植物は、人の都合に合わせて姿を変えていることも多いです。
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