中学生だった頃 わたしにも もれなく 反抗期がやってきて
高校生くらいまでは 父のことが 大嫌いだった
父はとっても 変わっていて さびしがりやで ウソつきで 自分勝手で
母には冷たくて それでいて 自分の子どもが大好きで
こどものような人だった
じゃりんこチエに出てくる チエちゃんの父テツのような人が 私の父
父のそんな わがまま人生に 最後まで ずいぶん家族は振り回されたけれど
自分が愛されていたおかげか 父の事は 歳を重ねるごとに 大好きになっていった
けれどもそんな性格の 父なので 私が結婚するなんて 寂しくて つらくて 耐えられない
どんな人であっても 結婚に 大反対することは わかっていた
初めて結婚を意識した今の夫さんは ごく普通の人だけれど
少しでも話をすると 聞いていないふりをしたり 違う話をしてゴマかしたり
もちろん結婚も大反対で 娘かわいさのあまりに 理由もなく 夫さんを毛嫌いしていた
けれども 父はゆっくりと話し合いができる 性格でもないので
私は着々と 母と結婚の準備をすすめていた
そして最終的に ある程度 つめたところで 双方の両親を会わせ一気に話をすすめてしまう作戦をとった
もう この話しのことは十数年も前になるのだけれど・・・
夫さんのご両親と私の家族が初めてお店で顔合わせをする当日
父と母を迎えに行くと お店の場所も知らないのに 父は頑として 自分の車で行くといい出した
すでに 挙動不審で プリプリしている
仕方なしに 私は自分の車を運転して 父と母の乗った車を 先導する形で お店まで 行くことになった
バックミラーを見ると 父の顔がめっちゃ怒っている しかも 赤信号でアクセルをふかしたり
国道を蛇行運転をしていたかと思ったら
急にスピードをあげて 私の車を追い抜いたり ゆっくり走ったり
まったくもって 運転免許があるだけに こどもより性質が悪い
私も 相手方との約束があるので 連れて行かなくては いけないし
この日を逃したらもう 父はつかまえられない気がして
父の車を追い抜いて 前に割り込んだり 必死だった
親子でのカーチェイスの結果 しぶしぶ お店までついたけれど
父はまったく しゃべらない
挨拶も 肯く程度しか できない
いつも 常識とはかけ離れている父だけれど この時はちょっと 自分の運命を呪ったような気がする
ずっとヒヤヒヤしていたので食事もまったく覚えていないけれど
夫さんの お父さんがなんとか 話をして 父が肯くを繰り返して終わった・・・ような
ような・・・というのも 話の内容までもほとんど 覚えていない
どんなに思いだそうとしても お店についたことや親子でカーチェイスしたことくらいしか 記憶にないのだ
そんな 愛すべき!?3歳児のような父とも もう会えなくなって7年たった
昨日も 亡き父の話が出ると 母は愚痴っていたけれど
何かにつけ おもしろい人やった
たくましく 育ててくれてありがとう お父さん (^人^)
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