虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

南ア教員の給与について①概要編

2010-08-14 22:49:32 | 南ア-学校-
今週は、ストライキもあって、
ここ南アの教員の給与の話をしようと思います。

日本からこのブログを見ている方、
また他国から協力隊員としてこのブログを見ている方も
おられるかと思います。
(他国の協力隊員のみなさんは、ぜひ他国情報も教えてください。)

南アの教員の給与について、私の知る限りで話をします。
(あくまで目安です、間違ってたら教えてください。)

さて、突然ですが、問題。
「次のうち南アの教員(大卒)の給与はいくらぐらいでしょうか?」
①約R3000(日本円で約4万円)
②約R8000(日本円で約10万円)
③約R12000(日本円で約14万円)
④約R18000(日本円で約21万円)

ヒント:日本での初任者の給与は、約21万円くらいです。








わかりましたか?

正解は、②R8000(約10万円)です。
高いと思いますか、安いと思いましたか?

ちなみに
①は、学校事務員の給与
③は、学校長クラスの給与
④は、大学教授クラスの給与です。
(あくまで目安です。)

役職によってかなり違うわけです。

学校の事務員さんは、
これだけでは、生活が苦しくなるのは、とても理解できます。

せっかくなので、もう一問。

「次のうち、南アと日本の教員給与についての最大の違いはどれでしょうか?」
①南アの教員給与には、残業代が出る(日本は出ません)
②南アの教員給与は、すべて現金支払い(日本は、現金では受け取れません)
③南アの教員の給料日は、学校が休み。(日本は当然あります)
④南アの教員給与には、昇給がない(日本は昇給がある)

ヒント:ありません。









わかりましたか?

正解は④南アの教員給与には、昇給がない です。

ちなみに
①は日本と同じく残業代はでません(そもそもほとんど残業してません)。
②は、日本と同じで銀行口座に入ります。
③も、給料日は当然休みにはなりませんが、給料日は、先生方はかなり早めに学校を後にしています。勤務時間内からフライングで出る人も結構います。

この問題は、簡単すぎましたでしょうか?

話を元に戻します。

結局のところ、南ア人の教員の給与は、
原則、昇給なしで、約R8000~9000です。

南ア人の働き具合を考えると、
充分なところもありますが、
教員は、8%の賃上げのストライキを起こしたわけです。

物価もじわりじわりと上がっている昨今、
教員の給与も上げていかざるを得ないのでしょうか。