うんたま森のキジムナー

客飲み

ダイビングに来られたお客さんと、夜、一緒に飲みに
行くのを「客飲み!」と言うそうだ。
ダイビングショップで働いているスタッフに
「たまには一緒に飲みに行くか?」と声をかけたら
「申し訳ありません。今日は、客飲みなんすよ。
また誘ってください。本当に申し訳ありません。」と
丁重に断られた。

ちゃんと飯は喰っているのかな?と何気に声をかけただけでも、
私に誘われたら断りづらいのだろうか?
そう思うと気軽に声をかけられない。

「客飲み」と言う言葉も嫌いだ。
まるで仕事で残業のような気がする。
ほとんど毎日のように遊びに来られた人と一緒に夜を過ごすが、
スタッフはけっして強制ではない。若い子同士での付き合いも
あるだろうし、自分のプライベートな時間は大切だ。

飯をちゃんと食べているか心配なので、
「今日は、何か用事でもあるのか?よかったら一緒に行くか?」
と聞く。もちろん支払は、店なので「ゴチになります。」
「行きまーす!」と言う元気な声が返ってくる。
用事のあるときや体調が悪いときは
正直に「今日は帰ります。」と言ってくれる。
私の思い込みかもしれないけれど、仕事の延長とは思って
いないはずだ。

他のショップのスタッフが使う「客飲み」という言葉は
どうも好きになれない。若い頃は遊びに来られた方に誘われたら
うれしかったけれど、仕事だとは思ったことも
なかった。今は久しぶりに会う人たちが毎日のように来るので、
その人たちと一緒に飲んで騒ぐのが楽しみだ。
色々多種多様な人との出会いはライブラリーで楽しい。


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