雷雨となりバケツをひっくりかえしたような雨になった。
ほとんどの船が港で待機する中、2回目の出航予定時間が
あったので雷雨の中、出航した。何人から電話で
「どうしましょう?」と聞かれたので、
「1時間ほど様子を見てからにした方が良い」と言いながら、
出航したのは次の予定があったのとカミナリが遠のいていく音に
気付いたこと、定期船より早めに航路を横切れる時間で
あったことなど考えての事。
強い雨の中を走るのは慣れている。けっして無謀に出港した
わけではない。次の予定がなければしばらく港で様子をみながら
雨が弱まるのを待っただろう。カミナリが怖いのは、私だって同じ。
船の上でステンレスの棒をかかげているようなものだ。
雨は回りを見えなくする。自船位置がわからなくなるのが
操船するものにとって戸惑わせる。船の事故のほとんどは、
「ワッチミス」見張り不十分で起こる。
1時間に20~30mm未満の雨を「強い雨」と気象用語で表現する。
30mm以上50mm未満の雨を「はげしい雨」
この雨量を別の言い方で「バケツをひっくりかえしたような雨」
と言う。50mm以上80mm未満を「モーレツな雨」
別の言い方では「滝のような雨」と言う。
私が出航しようとした時間に降った雨は50mm以上だったそうだ。
回りが見えないので船の航海灯をつけて定期船との時間を
ずらし、スピードを落として走らせた。
今は昔と違いどの船もほとんどGPS(航法装置)を積んでいる
ので自船位置を見失うことはない。
無謀なことをすると思われるけれど、それなりに問題を
一つ一つ解決してから出航に踏み切る。
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