宮古島と八重山の間を時速15㌔で
通過する予報だった。
発生当初は「船を陸揚げしますか?」と、
あちこちで聞かれたが、これくらいなら大丈夫だろうと、
徐々に風も強くなってきたので、
強い風の中で陸揚げするよりは、風の影に避難係留する
ことにした。
時間がたつにつれ、予報も予想進路も台風の大きさも、
どんどん変わっていき、暴風圏内に
入ったときの台風は、940hPa、
最大瞬間風速60mになった。
実際に計測された最大風速は61mで、50m以上の風が
吹いたのは2003年9月以来。
これほどの風が吹くと建物から外には出られない。
駐車場に停めてある送迎用の車が風にあおられて、
自家用車に激突!
大きな音で気づいて窓に顔を近づけて、
ただただ見ているだけ。
正午過ぎに、台風の目に入ったので、道路に散乱している
倒木を避けて港まで船を確認しにいくとなんとか、
持ちこたえていた。
台風の目はマラソンでいえば折り返し地点。
係留ロープを確認して締めなおすくらいしかできる
ことはない。
この台風で島内の約9割が停電したそうだ。
50m以上の風が吹くと、建物じたいが揺れ始める。
屋内にいても安全とは思えない。
通過後に船の無事を確認したときは、すべての力が
抜けたように感じた。
自然の猛威には、出来ることが限られている。
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kijimuna
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