うんたま森のキジムナー

讃えよ・・・

冬には珍しく、海はベタナギ、雲ひとつ
ない快晴。夜の八重干瀬に漁に出た。潜り漁は
魚が寝るのを待ってから始まる。漁は自然との
対話。潜り始める時間は時計など関係ない。
星が三つ見えると、準備して海に飛び込む。
1回目の漁を潜り終えて船に上がると、あまりの
星の美しさに時間が止まったような気がした。
3名で漁に出ているが、3名とも空を見上げて
声も出ない。

「凄いなぁ~、きれいなぁ~、星が降ってきそう
やなぁ~」騒いでいるのは私だけだ。この世のものとは
思えないほどの美しいものを見ると声も出ないとは、
まさにこういうことを言うのだろう。
ずいぶん前になるが、船の回航途中に大東島近海で
夜、イルカの大群に出会わしたことがある。夜光虫が
イルカの泳ぐ形を形成して、その美しさは言葉に
表現できないほど、船を止めてしばらく見ていたけれど、
本当に美しいものを見ると誰もが言葉を失ってしまう。

「うわぁ~、きれいやなぁ~、ほら、そこ!あっち!
ここにもおるがな」「自然の美しさを讃えよ!」と聖書
にも書いてあるのに、あのときも誰も声一つ出ない、
息も止まっているかのようだった。
先日、魚屋で刺身を買いに行ったときに、刺身を買いに
来ていた女の子。まるで天使のように美しい子だった。
テレビや映画でもこれほどきれいな好を見たことがない。
「ねぇちゃん、べっぴんさんやなぁ~、宮古に
住んでるんかいな?」と声をかけただけで、
魚屋のおばさんに叱られた。(なんでやねん!)
言葉を失うほど美しい子だったのに・・・せめて
名前だけでも聞きたかった。
美しいものは美しい。綺麗なものは綺麗。
「自然を讃えよ!」
たくさんの人に見せてあげたい。
あの魚屋で出会った女の子も・・・・

↑今日、初めての海外旅行に出発、たまもかわいい。

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