ある。「先生がなんとか君をひいきしている!」
伝染病のように流行った言葉も
「先生は誰もひいきなんてしません!」の一言で
終結した。
新聞に、地域住民の協力をえて毎年恒例となっている
追い込み漁の体験学習での出来事が載っていた。
中学3年生、中学最後の思い出として残る追い込み漁の体験学習。
それぞれの船に分乗してヤビジに向かう。
本土から転校してきた女生徒は漁船に乗るのは初めてで
乗り込む要領がつかめず船べりにしがみついて
モタモタしていた。
見かねた男性教師は、女生徒の腰を押し上げ何とか船に
乗せた。が、漁体験を終えた女生徒は帰宅するや
「先生にセクハラされた」と告げたそうだ。
親は血相を変えて学校に乗り込み校長に鋭く抗議したという。
現場には、体験学習協力の漁師さんや他の教師たちもいたが、
目にした教師の行為はけっして不謹慎なものと映らなかった。
漁船はダイビング専用ボートと違い乗り降りする
タラップ(梯子)などない。それは両手を駆使して頑張っても
上手に船に乗り込めない女生徒に対する「支援」であり教師には
非はないと受け止めたからである。
いきさつを冷静に聞けば親もそう理解できたはずなのに、
娘の「セクハラ」という表現に動転したのだろう。
親の気持ちもわからないわけではないけれど、言葉と
いうものは怖いものだ。本土のメディアが発信する言葉が
無縁の田舎の中学にそんな言葉が流行らなければよいのだが。
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