琉球料理の中でも珍味の一つ「豆腐よう」
沖縄の島豆腐を米麹、紅麹、泡盛の漬け汁にに漬けて6ヶ月ほど熟成発酵
させたもの。その歴史は古く、琉球王朝時代に中国から伝わったと
いわれている。腐敗しているのか熟成発酵しているのかは微妙なところ。
はじめて食べたときは思わず吐き出しそうになった。
沖縄の居酒屋などで注文すると3センチ角のサイコロ状になったものが
出てくる。最初は食べ方を知らなかったので一口で食べてしまった。
本来の食べ方は、爪楊枝などで少しずつ削り取るようにして、
なめるようにいただくもの。
実際に市販されているもので美味しいと思える豆腐ように出会ったことが
なかった。独特の風味がその原因だろう。
それが手作りで熟成発酵させたものの中には本当に美味しい
豆腐ようがある。これが腐敗と発酵の線引きが微妙なところにあるもの。
なめるように爪楊枝がとまらない。
宮古島にも一軒だけあったが今も作られているかはわからない。
独特の食感とウニやチーズのような特有の芳香から「東洋のチーズ」
とも呼ばれている。近年は珍味なヘルシー食品として脚光を浴びている。