漁師は魚を並べ始める事になっているが、天気が
良い日が続くとセリに出される魚も多いので、
6時には魚が出される。宮古では鮮度よりも、初めに
出される魚の方が値段が高い。
セリの仕方は、仲買人がセリ人(漁協の職員)に
値段を書いた紙を見せる。値段の高い人が権利を得ると
言うわけだ。値段を吊り上げる形式のセリではないので
競い合うということはない。仲買人が少ないので、
仲が良くも悪くも知り合い同士。ここでも小さな談合が
堂々と行なわれることは珍しいことではない。
売る側の漁師と買う側の仲買人もほとんどが顔見知り、
それ以上の仲ではあるが昔から魚の値段をめぐって
いざこざが絶えない。仲買人が少ないのと島内での
消費量が限られている。流通がよくなっても島の人が
好む魚と沖縄本島、本土の消費者が好む魚の種類も
違うし、セリの仕方にも問題があるのかも知れない。
もちろん魚を出す側(漁師)がセリの落とし値が気に
いらなければ売らないことも出来る。
「待った!押さえる」と言えるが、たとえば、20㌔の
マグロを5匹値段が気に入らないから押さえても、
家でも食べきらないし、近所に配るには多すぎる
せめて、最低価格を決めてくれていればそんな問題も
起きないのだが・・・
昨日、ある漁師が出した魚の値段が通常千円前後なのに
600円しか値段がつかなかった。
当然、漁師は「待った!」をかける。その日は持ち
帰って翌日、同じ魚をセリに出せば千二百円、倍の
値段が付けられた。「たった一日で成長したもんだ」と
半ば漁師もあきれかえっていたが、そんなことは
よくある出来事。
いっその事、観光客や一般の人もセリに参加できる日を
一日でも作ればいいのにな。
↑電燈潜り漁グッズだ
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