
伊豆稲取に行ってきた。
宿は海辺だったので翌朝、海に潜ろうか、アシタバ採りにしようか迷った。
潜るには3点セットの他に5mmのウエットスーツぐらい持って行かないといけない。
いくら車でも、ほんの少しの時間のために(潜る)道具を用意するのも大ごとだ。
結局、面倒なのでアシタバ採りをすることにしていた。
下田や吉田では何度も採ったが、稲取は初めてだ。地図を見た時、伊豆大島が宿から目前だったので『絶対あると確信して』その気になったのだ。
朝、6時ちょっと過ぎに宿を出た。海にも未練があったが、国道(山の方)目指して歩いた。
初めに横切った広めの道は国道から温泉街へ分岐した道かと思い込み、もう少し歩けば国道135号に出ると思った。しかし、坂道を登って行けども行けども民家が続き、アシタバを採るどころではなかった。後で気づいたのだが、そこは分かれ道の先で、最初に横切った広めの道が国道だったのだ。
民家に近いところだが、収穫する気もないような夏ミカンもあって、『帰りに2~3個もらって帰ろうか?』などと思っていた。
その内、民家は無くなってきたがミカン畑(山)ばかりで一向に国道に出ない。
下の方に国道らしき道が見えたのでミカン畑を突き進んでいったが崖になっていて、そこには下りられなかった。仕方なく方向を変えたら、枝に沢山夏ミカンがなったままバサバサ剪定された畑に出た。
下にも夏ミカンがゴロゴロしている。枝に付いている夏ミカンは少し傷があって商品にはならないか、山から運ぶ手間が面倒だったのか、マーマレードを作る身にしては誠に『勿体ない』と思った。
◇ 結局11個ほど貰ってきた。




アシタバは途中の民家近くあったのだが、新芽は見当たらないし、例えあってもそこで採るわけにはいかない。
迷ったあげく国道に出て、下田・河津方面に向かって歩いた。民家の無くなった辺りで探すとアシタバがあり、食べ頃の新芽もあった。
重いので夏ミカンはしばらくそこに置いておくことにした。それからまた随分歩いて、アシタバを一抱えほど採って帰って来た。
結局、1時間の予定が2時間近くも朝の散歩をしてしまった。

家に帰ってから一ッ個だけ夏ミカンを食べてみた。皮は薄黄色だが甘夏らしく、花菖蒲を見に行ったときに売店にあったものより格段に甘くて美味しかった。
味がわかっていたら、もっと沢山貰ってきたのにと思ったが後の祭りだ。


アシタバや夏ミカンの画像がないので帰りに寄った河津花菖蒲園の花だ。