おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

夏の終わりに、隻腕のカブトムシ

2023年09月12日 14時21分33秒 | 虫さん
一週間前、
ゴミを出しに夜遅く下へ降りた。
福岡市のゴミ収集は深夜に行われる。

ゴミ置き場にゴミ袋を置いて、
暗い駐車場を歩いていたら、
なんか落っこちていた。
微かな照明に照らされ、
浮かび上がるシルエットは、
紛れもなくカブトムシ

死んじゃってるのかな~?
近付いて、ツンツンしてみたら、
微かに動いた。
生きてる!

我が家の周りには、
クヌギ林なんてない。
どこからやって来たんだろう?
明日の朝、もしまだ生きていたなら、
どこかクヌギ林のある所に放そう。
そう思って、部屋へ連れ帰った。



とりあえず、
ポカリに三温糖をたっぷり溶かし、
テッシュに含ませたものを与えた。



飲んでくれてるのかな~?

その姿を眺めていて気が付いた。

あ~、このカブトムシ
右前脚が欠損している!

この子はこの状態で、
自然に返して生きていけるのだろうか?
樹の幹を、よじ登ること出来る?
しがみついて樹液を吸える?
オス同士の争いで、踏ん張れる?
ひっくり返ったら、ちゃんと起き上がれる?



翌朝、
甘~いテッシュを抱き抱えるようにして、
寝てた・・・(笑)

一晩考えたけれど、
このまま保護することにした。
カブトムシのことをネットで調べたら、
野生のカブトムシの成虫は、
9月中にはほぼ死に絶えるそうだ。
飼育下においては、
年を越えることもあるとか・・・

自然に返しても残り少ない命ならば、
このまま、ヌクヌクと甘やかして、
飼ってやろうではないかっ!



仕事帰りに、お買い物。


床材と昆虫ゼリー。
こんなの、生まれて初めて買った。



新居の用意が出来たから、
お引越しするよ~。
飼育ケースだけは何個もある我が家。(笑)



まだこのカブトムシが、
ケースの中で歩き回る姿は見ていない。
どうだろう?




よしよし。
後ろで、ウチの猫がエールを送ってた。




昆虫ゼリー用の餌台。
木材に穴が開けられたのは売っていた。
でも、あの子がよじ登れるか?
ちょっと不安だったので未購入。
たまたま家に有った小さなガラス瓶が、
シンデレラフィット!
コレを床材に埋め込むようにセット。






しばらくは、コレで様子をみよう・・・
と思ったけれど、
やっぱりちょっと問題発生。
金曜日の夕方、100均へお買い物。


床材を湿らせるための霧吹きと、
コバエ除けのシート。

そして問題解決のため、
あ~じゃない、こ~じゃないと、
散々物色の結果・・・


選んだのは、コルクの鍋敷き。



コレをカットして・・・



穴を開けて・・・



昆虫ゼリーをセット。



前脚が不自由なカブトムシのための、
フラットな食事用のテーブル。



小さなガラス瓶では、
床材とフラットになるよう設置しても、
体の後ろ半分が不安定そうだった。
それに、ゼリーの表面に床材がくっつく。









土曜日に設置した昆虫ゼリーが、
月曜日の朝には、半分以下になってた。
実に食欲旺盛。




体長を測ってみたら、75mmほど。
立派な体つきだ。
右前脚の欠損を除いて問題はなさそう。



どうしてこんな住宅地にいたんだろう?
もしかしたら、この右脚の欠損のせいで、
捨てられちゃったとか・・・?



もし、上翅をパカッと開いて、
飛ぶ気配を見せたなら、
放してあげようか?
そうも思うけれど、
一向にその気配は見せない。
まっ、好きにしたらいいさ。






床材に霧吹きして、湿り気を確認。



コバエ除けシートを挟んで蓋して、
朝のルーティン終了。

んじゃ、おばちゃん、
仕事行って来るからね~!