舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

夜のワーク

2010-02-23 22:01:59 | ワークショップ


品川駅から高輪へ歩いてみる。



風もなく、止まって見えるような公園。

冬の寒さのせいか、遊んでいた子供が帰ると、だぁれもいなくなる。
その寒さも、凪いだ空気のせいで穏やか。



そんな空気を乱さないように立つ。
あるいは手を伸ばしてみる。

自分がそこに居ることと同じくらいに、まわりにある物々が、居る。
と感じられてくる。

語りかけてみよう。

あるいは、相手の「様」を受けてみよう。
例えば、元気な人を見ると、自分も元気に「なる」ように。

そうしたら。
今度は、在るものと在るものとに挟まれた・囲われた・包まれた、空間にも。
その「様」を感じ受けてみる。


梅は「梅」だから香り眺むべきものなのでなくて、
明らかに他と異なる態を顕しているから、梅と名付けられた。

といった事が、
空間にも感じられ、
木の葉、潅木、幹の肌、ブランコ、砂地にも感じられ。
仰ぐと、真半分の月。
そんなものを取り込み、
風にふかれ、
赤子のようなまなざしで、
夜にあるそこのすべてと、戯れ、
よちよち進み、
我をなくすようにして、すべてを肯定された私がそこにあるように。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする