舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

「吉原の起源」ふりかえり

2014-04-15 09:31:33 | 無事に終えました


先週の公演。
「吉原の起源」
その本番中の写真が届きました。

何枚かを、ご紹介~。
( ´ ▽ ` )ノ
あと、終えて一週間目の僕の「振り返り」。これは、この企画のためのFacebookメッセージグループに投稿したものですが。
おまけに掲載~~。


『吉原の起源』
2014年
4月5日(土)6日(日) 11時~13時 14時~16時 17時~19時

ダンスと朗読を吉原神社に奉納します。みなさまも是非いっしょに朗読にご参加ください。

***

作 
岸井大輔

出演 
立ち寄った皆さん

ダンス
木室陽一 外山晴菜 大歳芽里 カワムラアツノリ 大川原修平 さいとうなるみ

キャスト 
澄井葵 やまぎわあかる うしお 金藤みなみ やつだひろみ 坂田尚(6.5/w)


4月5日 11:00~の回
さいとうなるみ、木室陽一

撮影:大歳芽里


4月5日 17:00~の回
外山晴菜、木室陽一

撮影:なかはしかずや


4月6日 17:00~の回

撮影:梅澤妃美



***

「吉原の起源」一週間目の振り返り
(Facebookグループのメッセージより。)


久しぶりに、
しかも、ダンスは全て初顔合わせの方々との即興。
(=゜ω゜)ノ
一週間経って、ようやく振り返ってみる余裕が生まれました。

濃密な2日間。
岸井くんをはじめ、みなさま方々に感謝~!

なんといっても「奉納」という在り方が、僕にとってはとても心地よい環境でした。
だって、お客さんのコトを気にしなくてよい。ひたすら踊りに集中する事が許されている、ていう時間だったんよね。

こちらが、捧げ続ければ、何が起こってもよい。
でもって、
起こってる事から、次に捧げるべき道筋・時間が見えてくる。
ていう循環が、僕の古いものも新しいものも、全部いろいろひっくるめて顕にしてくれて。
おかげで、2日間終わって、心身の隅々までホコリ落としをしてもらった気分でした。

楽しかったわぁ~
またひとくくり時間を置いて、こんな機会を持ちたいです。

なによりも、触れた人々の、
温度やら、
硬さ柔らかさやら、
においやら、
湿度やら、
味やら、
噛みごたえやら(どーも失礼をば)、

あと、そっから、
物事が生まれてくる土の感覚やら、
なにかやってくる、風みたいなものやら、
通りの外の喧騒からの導きやら、

そうした中での、物語「吉原御免状」が伝えてくれるヒントが、いまここに居る事を、なんてゆーか確かなものにしてくれてる。みたいに思えてきて。
読み終えた後の帰り道は、吉原の土地をすっごく「知ってる」気分になりましたね~
(物語の吉原は、ここには何処にもないのにね)
物語の持つチカラに身を預けて頼もしく思いました。

んでも、
実際の吉原の町から受けた印象は、
あのご馳走になったお蕎麦屋さんの美味しさだったり、
ふくカフェのパンケーキのふぁふぁだったり、
現実ってむつかしいなあ~
失われた吉原は、やっぱり失われてるんやな。

生まれた素晴らしい時間は何度もあったけど、
それが、なにか現実の変化を産んだのかは、まだ僕にはわからないです。

東京に居続けるリスク。なんて事が、3年経ってもやっぱりピンときてないんよね。
それでも、
あの神社に居合わせたみんなと、そして、それを実現してくれた皆さまとの、関わりやら、
触れ合いやら、
ふるまいやら、
えっと繰り返しになるけど、
温度やら、
硬さや、柔らかさやら、
かおりやら、
気配やら、
動きの交わりやらは、
確かに生きてることそのものだったから。
あらためて自分のこやしとなりました。

素晴らしい2日間でした。
ありがとうございます。

木室陽一
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