あんなにも激しく舞う曲だとは思わなかった。
貴族の優雅な舞、どころではない。
なにかを作る、ではなくて、生まれ出てくるために。
そのために一生懸命になる。
生まれて来るものをすくう。
絹の糸を紡いで織物にする。
あまりにも細い糸を、手探りで寄ってゆく時の、そのうすさ、あるかなしかの輝き。
絹の光にも似た月。
朝日とともに消えてゆく融の姿のなんとはかないことか。
透けて見えなくなっていく、
けれどそこに確かに華々しく あった 昔の時と、これから明けてくる時との
凄まじいぶつかり合いを目のあたりにした。
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