「まちあるきおどり」中目黒編、2010年9月24日夜の回(4回目)
イスラエルからのお客様2人を交え、総勢6名賑やかな雰囲気。
待ち合わせの改札も、かしまし声で華やぎ浮き立つ空気。
も、いっとき経つと、皆で行ってしまい、
騒々しさの中にもしんとした気配が残る。
その気配をたぐり、
入れ違う人と人の間の、常に誰にも触れない空気の溜まりに、
身体を滑り込ませてみる。
どんなに動いても、人波は乱れない。
その人波とは別の方から吹いてくる風、ひんやり。
つられて外に踏み出してみる。
雨。
は、まだ、ほんのぽつりぽつり。
これなら傘はいらない。
丘を越え、転げ落ち。
地に手をつき、這って進み。
通りに出る。
気付かなかったけれど、この辺りで会社員の男性が観客に加わって観ていたらしい。
飲み屋の店先に寝転ぶ。
いちど投げ出した身体のそばで、なびくのれん。
そこから、次の動きが。
夢中に戯れ。
気付かなかったけれど、この辺りで、通行人が警察と救急車を呼びそうになってたらしい。
のれんに誘われた勢いで、飲み屋の続く通りを行き、
十字路にあたるたびに、新たに問い直す。
気付かなかったけれど、この辺りで、男子学生が自転車でついて来てたらしい。
暗い通りを、探りながら進む。
止まっていた風が、
賑やかな通りが近づくにつれ、大きく吹きつけてくる。
人々の中に分け入って、ゆるやかに、しかし流されて。
流されて、
流されて。
流されて、改札口まで戻ってくる。
なおも後ろに引かれるように、
改札の、
人々が出てきて入ってゆく、
自動検札の狭間に、
立つ。
のみにて。
ついて観てくれていた、男性社員も学生さんも、終演後に声をかけてくれました。
そうして皆さんと別れた後に、
ざっと通った雨が、乾いた地面をぬらしてゆく。
奇跡的っ!
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