政府が11/20「ゆるやかなデフレ状況」を公式に表明した。
世界的不況→モノが売れない→物価下落→賃金下げ→売れないといった悪循環、これに中国など安い輸入品が拍車をかける。
輸出依存から国内消費への転換、保護主義の台頭などグローバリゼーションの影の部分がクローズアップしてきた。民主党政権の「行き過ぎた市場主義からの決別」もこの流れにある。
これは世界的な傾向のようで、「自由貿易は経済戦争、輸出競争による賃金カット/国内消費は減り/成長は停滞、これとは逆の関税障壁や輸入割当てが、好循環をもたらす」と、保護主義の勧めを説いて世界を回っている学者もいるという。当分は、WTO(世界貿易機構)の合意も得られないだろう。
現在の日本は、歴史で習った昭和の世界恐慌(1929年)の状態に似てきたという。丁度80年前になる。
大学卒の就職難“大学は出たけれど”(当時の大学進学率は数%だったはず)、小学校の半数が授業料を払えず、都市部には失業者が溢れ、農村も疲弊も深刻になった。一方、公務員が相対的に高給になり不満が集中、政治的に「官吏減俸令」を出している。
国内の生活・経済の困窮は、国政を中国・南方への植民地支配へと駆り立て、西欧列強からの孤立、太平洋戦争に突入することになる。
高度成長時代の“中流意識”から、いつの間にか“格差社会”に国民の実感が移ってしまった。
相対的貧困率(中央値の所得の半分以下を貧困層)は先進国で最下位レベル、住宅ローンを払えない人が続出、就職もミレニアムショック以上の氷河期の様相を呈している。
自由貿易が不況の渦に沈み、保護主義が“格差社会”の波に乗って猛威を奮う、そんな兆しを感じる。
立花隆(作家・ジャーナリスト)さんは、11/22NHKのTV「未来を創る君たちへ」という中学生番組で、現在を第3の鎖国と呼んでいた。(江戸時代を第1期、太平洋戦争前を第2期という意味だろう)
いわく「大人も若者も、世界の情報がいくらでも取れるのに、自分の頭で考えない人たちが増えている」
「目の前の生活のことで精一杯で、どうでもいい情報に踊らされている」
語学留学も含め、海外留学も減っているという。
高度成長の成功体験?平和ボケ?現在の日本の状況はそれほど天下太平ではない。
むしろ、20世紀の負を背負ってヨタヨタしている状態と言えるのではないか、とも言う。
立花さんは、明治開国時の緒方洪庵が始めた適塾を例に出し、こういう時にこそ海外に目を向けよう、と中学生に熱く語っていた。
学校の勉強は答えが分かっているが、世の中のことは分からないことだらけ。
社会の変化、自分の内部の変化、今世界がどう変わっているか?何が起きているか?その中で自分はどう生きていくか?そういうことに関心を持つことが大切だ。
そのために、英語とIT能力をしっかり身につけて欲しい。(以上、立花さんのメッセージだが、全く同感!)
ここで考えること:
80年前の過ちを犯さないためにも、国も個人もグローバリゼーションの大波に洗われる中で、普遍的な世界基準は何か、日常の生活・習慣・伝統の中から普遍的なものを見つけ出す、という視点で客観的、合理的に考える姿勢が大切だと思う。
(全般に情緒に流れ、相対的に考える国民性をいつも感じるから)
その中で、国も個人も基本となる価値観を再構築していく覚悟が求められているように思える。
世界的不況→モノが売れない→物価下落→賃金下げ→売れないといった悪循環、これに中国など安い輸入品が拍車をかける。
輸出依存から国内消費への転換、保護主義の台頭などグローバリゼーションの影の部分がクローズアップしてきた。民主党政権の「行き過ぎた市場主義からの決別」もこの流れにある。
これは世界的な傾向のようで、「自由貿易は経済戦争、輸出競争による賃金カット/国内消費は減り/成長は停滞、これとは逆の関税障壁や輸入割当てが、好循環をもたらす」と、保護主義の勧めを説いて世界を回っている学者もいるという。当分は、WTO(世界貿易機構)の合意も得られないだろう。
現在の日本は、歴史で習った昭和の世界恐慌(1929年)の状態に似てきたという。丁度80年前になる。
大学卒の就職難“大学は出たけれど”(当時の大学進学率は数%だったはず)、小学校の半数が授業料を払えず、都市部には失業者が溢れ、農村も疲弊も深刻になった。一方、公務員が相対的に高給になり不満が集中、政治的に「官吏減俸令」を出している。
国内の生活・経済の困窮は、国政を中国・南方への植民地支配へと駆り立て、西欧列強からの孤立、太平洋戦争に突入することになる。
高度成長時代の“中流意識”から、いつの間にか“格差社会”に国民の実感が移ってしまった。
相対的貧困率(中央値の所得の半分以下を貧困層)は先進国で最下位レベル、住宅ローンを払えない人が続出、就職もミレニアムショック以上の氷河期の様相を呈している。
自由貿易が不況の渦に沈み、保護主義が“格差社会”の波に乗って猛威を奮う、そんな兆しを感じる。
立花隆(作家・ジャーナリスト)さんは、11/22NHKのTV「未来を創る君たちへ」という中学生番組で、現在を第3の鎖国と呼んでいた。(江戸時代を第1期、太平洋戦争前を第2期という意味だろう)
いわく「大人も若者も、世界の情報がいくらでも取れるのに、自分の頭で考えない人たちが増えている」
「目の前の生活のことで精一杯で、どうでもいい情報に踊らされている」
語学留学も含め、海外留学も減っているという。
高度成長の成功体験?平和ボケ?現在の日本の状況はそれほど天下太平ではない。
むしろ、20世紀の負を背負ってヨタヨタしている状態と言えるのではないか、とも言う。
立花さんは、明治開国時の緒方洪庵が始めた適塾を例に出し、こういう時にこそ海外に目を向けよう、と中学生に熱く語っていた。
学校の勉強は答えが分かっているが、世の中のことは分からないことだらけ。
社会の変化、自分の内部の変化、今世界がどう変わっているか?何が起きているか?その中で自分はどう生きていくか?そういうことに関心を持つことが大切だ。
そのために、英語とIT能力をしっかり身につけて欲しい。(以上、立花さんのメッセージだが、全く同感!)
ここで考えること:
80年前の過ちを犯さないためにも、国も個人もグローバリゼーションの大波に洗われる中で、普遍的な世界基準は何か、日常の生活・習慣・伝統の中から普遍的なものを見つけ出す、という視点で客観的、合理的に考える姿勢が大切だと思う。
(全般に情緒に流れ、相対的に考える国民性をいつも感じるから)
その中で、国も個人も基本となる価値観を再構築していく覚悟が求められているように思える。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます