ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

ちょっとだけいい話

2009年11月10日 | 私生活 雑感
世界的な経済危機、結婚詐欺がらみの女性の連続殺人など悪いニュースばかりで、何となく閉そく感が漂う感じがするが、先週からいくつか心洗われる経験をした。
①先週2日間、神奈川県南部の湘南台で、外国人(カンボジア、タイ人)を社員として大事にしているプレス加工会社:社員50人そのうち30人が外国人、2,3人だけ日本語ができる。
今年に入り、仕事量が激減、雇用調整助成金を受け、毎週2回、全員参加の社内教育を始めたところ、彼らの勉強の意欲には、社長もコンサルタントも驚くやら、感心するやら。
母国で教育を受ける機会がなかったので、できるだけ日本で勉強したいとのこと。
年齢は20代後半から40代前半くらいだろうか。
何人かと現場で話したが、カタコトの日本語でいろいろと説明してくれた。実に、生き生きとして目が輝いていた。(対照的に、東北のある会社の新入社員教育で、1週間の集合教育の後で感想を聞くと、「考えるのが面倒臭い」と言われて、がっくりきたという話を思い出す)
社長は60歳くらい、20歳そこそこで創業し、ピーク時には100人規模にまで発展させてきた。
「誠心」「誠意」「誠実」が経営理念というのも、納得できる。
いわく「あの子たちは、素直で熱心に仕事をしてくれ、実にかわいい。初歩的な教育だけど、長い目で育ってもらいたい」作今の、社員を道具のように扱う大企業の余裕のなさに比べて、こういった小規模会社の経営には頭が下がる思いだ。
彼らは、厚生年金にも加入しているが、「25年日本にいる社員が何人いるだろうか?みんな掛け捨てになるはずなのに、法律は一向に変わらない。こういった政治の怠慢が多すぎる」と社長は憤る。
この会社は、野球部を持ち和気あいあい、社長より偉いトイ・プードル嬢は、朝の出勤時に社長の机の上を遊歩している。経理の奥さんのペットで、社長は休みに猟犬3,4匹と伊豆に銃打ちに行くのが楽しみとか。
何とも生きることにゆとりをもっている会社だ。

②上越の屋根工事会社:
 戦後すぐ創業、今のアイデア社長で3代目、50歳くらい。雪国の地域に密着した仕事でもあり、住まい・家庭といった安らぎ空間づくりを本気で考え、行動しているタイプ。
家庭は最小にして最大のコミュニティ!という。
でも家庭の崩壊が目に余る、と共感。
本業の屋根・壁工事だけでなく、建築全般の相談にのっていることが、話しぶりと加工場の様子から分かる。
2年前から、間伐材を利用した薪ストーブの会社を立ち上げ、環境事業を手掛けている。
経理の奥さんはじめ、社員も明るく行動的で、社長のフットワ-クの良さが全体に溢れている感じ。
今年はNHK大河ドラマの兼続ブームで、愛がテーマ。上越には、こういった遺伝子が残っているのかも知れない。
鳩山首相の友愛も中身はともかく、今の世に一番大切なことには違いないだろう。

③ユニセフ基金
 募金で、世界の恵まれない子供たちを救おう、教育を受けさせよう。
 わずかのお金でも、実に大きな貢献ができるというので、協力している人が増えてきているようだ。
ぼくも年に1,2回の振り込む程度だが、役人の天下りを思い出し、返事の封書で理事さんたちの報酬について問い合わせてみた。
2,3週かして、(財)日本ユニセフ協会から丁寧な説明文が届き、会長赤松さん(元文部大臣)以下理事、評議員はみな無報酬という。ほんとうなら、ぜひマンスリーサポート(毎月引き落としで募金)に申し込みたい。
公団、独立行政法人など天下りトップの金銭欲にはうんざりしているが、さすがに国際的な慈善事業だけあって、公職かくあるべきだと感動した。

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