安倍首相が提唱する「美しい国づくり」はいろんな話題を提供しているが、
今回「美しい国づくり」プロジェクト(平山郁夫座長)の委員が決まり、
4/3初会合が行われたようだ。
今、毎日のNewsは政治家、芸能人をはじめ目を覆いたくなるものが多すぎて、
とても美しい国とは程遠い。
光熱費問題をはじめとする政治家の居直り・ごり押し、親族殺人、学校いじめなどの社会荒廃の中で、理想とする美しい国を見直そうとする意味はどこにあるのだろうか?
暗い世相はそれとして、日本の良い面を見直し、国民に自信を取り戻してもらおう!どうもそんな単純な発想に思えるが・・・
初会合で、安倍さんは「美しい国は国民みんなで作るもの」と言い、委員の「遠慮を中心とした”引きの文化”を見直す・・」という意見が紹介されている。
しかし、過去の長所が、時代の変化によって、逆に短所になることがよく見られる。高度成長を支えた日本的経営も、バブル崩壊・グローバル化への対応では重荷になり、今そのツケを払わされている面があると言われる。
例えば、「遠慮・気配り、チームワーク」が過ぎると、「丸投げ、閉鎖的」に、
「まじめ、従順」も、役所の不正、組織ぐるみの法規制違反の遠因になりやすい。
いわゆる日本株式会社、国民皆保険、年功重視の経営という右肩上がりを前提にした社会システムは、いつまでも続かないことは分かっていたが、計画的にハンドルが切れなかった。(外圧による荒治療中?)
「日本の常識は、世界の非常識」とよく言われるが、グロ-バル化の進展とともに通用しなくなってきている。
このため、談合防止、会社分割、証券・金融関連、労働法、個人情報・権利など社会全般に亘り、グロバルスタンダードとしての法整備が急ピッチで進んでいる。
今、政治家の光熱費の不正、官製談合、耐震偽装など「汚い国」の問題は、見えるようになった点では評価できるだろう。
これらの背景となる日本の従来からの慣行には、美しい部分と表裏一体の汚い部分があると言われる。
他方では、日本の国力(従来型:人口+経済力+軍事力の総合)が今以上に高まることは望めないだろう。
ある試算(NIRA)では、
米国、EUを100として、2000年→2050年の変化を指数で示している。
概要:日本40→20に下がり、中国60→200と米・EUを大きく上回る超大国となる。
だから、21世紀を長期的に観たとき、日本が誇りと活力を維持するためにも、
「美しい国=文化、教育水準、技術力、ふれあいなど人間的な豊かな国」 という”従来型の国力” にプラス-アルファした方向付けは、とても重要な取り組みであると思う。
これまでの優先順位をシフトさせたり、両立できないものをトレード・オフ(取捨選択)して行く聡明さが必要になる。
そういう意味で、今回の「美しい国づくりプロジェクト」には、自分としても大きな期待がある。
きれい事の「美しい国」ではなく、現実のドロドロした汚い部分に潜む日本らしさも考慮した上で、仕上げて欲しいものだ。
今回「美しい国づくり」プロジェクト(平山郁夫座長)の委員が決まり、
4/3初会合が行われたようだ。
今、毎日のNewsは政治家、芸能人をはじめ目を覆いたくなるものが多すぎて、
とても美しい国とは程遠い。
光熱費問題をはじめとする政治家の居直り・ごり押し、親族殺人、学校いじめなどの社会荒廃の中で、理想とする美しい国を見直そうとする意味はどこにあるのだろうか?
暗い世相はそれとして、日本の良い面を見直し、国民に自信を取り戻してもらおう!どうもそんな単純な発想に思えるが・・・
初会合で、安倍さんは「美しい国は国民みんなで作るもの」と言い、委員の「遠慮を中心とした”引きの文化”を見直す・・」という意見が紹介されている。
しかし、過去の長所が、時代の変化によって、逆に短所になることがよく見られる。高度成長を支えた日本的経営も、バブル崩壊・グローバル化への対応では重荷になり、今そのツケを払わされている面があると言われる。
例えば、「遠慮・気配り、チームワーク」が過ぎると、「丸投げ、閉鎖的」に、
「まじめ、従順」も、役所の不正、組織ぐるみの法規制違反の遠因になりやすい。
いわゆる日本株式会社、国民皆保険、年功重視の経営という右肩上がりを前提にした社会システムは、いつまでも続かないことは分かっていたが、計画的にハンドルが切れなかった。(外圧による荒治療中?)
「日本の常識は、世界の非常識」とよく言われるが、グロ-バル化の進展とともに通用しなくなってきている。
このため、談合防止、会社分割、証券・金融関連、労働法、個人情報・権利など社会全般に亘り、グロバルスタンダードとしての法整備が急ピッチで進んでいる。
今、政治家の光熱費の不正、官製談合、耐震偽装など「汚い国」の問題は、見えるようになった点では評価できるだろう。
これらの背景となる日本の従来からの慣行には、美しい部分と表裏一体の汚い部分があると言われる。
他方では、日本の国力(従来型:人口+経済力+軍事力の総合)が今以上に高まることは望めないだろう。
ある試算(NIRA)では、
米国、EUを100として、2000年→2050年の変化を指数で示している。
概要:日本40→20に下がり、中国60→200と米・EUを大きく上回る超大国となる。
だから、21世紀を長期的に観たとき、日本が誇りと活力を維持するためにも、
「美しい国=文化、教育水準、技術力、ふれあいなど人間的な豊かな国」 という”従来型の国力” にプラス-アルファした方向付けは、とても重要な取り組みであると思う。
これまでの優先順位をシフトさせたり、両立できないものをトレード・オフ(取捨選択)して行く聡明さが必要になる。
そういう意味で、今回の「美しい国づくりプロジェクト」には、自分としても大きな期待がある。
きれい事の「美しい国」ではなく、現実のドロドロした汚い部分に潜む日本らしさも考慮した上で、仕上げて欲しいものだ。
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