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新型コロナ:後藤新平に学べ

2020年03月17日 | 政治 経済 社会 憲法
暗い世相が蔓延してきました!
1/20に中国が新型コロナウィルスの発生を世界に公表して約2ケ月、イタリア、スペイン、イランなどヨーロッパを中心に、ついに中国本土以外の感染者の方が多くなった。
世界計;感染者16万6000人、死者計6000人(2020.3.16現在)と感染が拡大する一方だ。



入国制限や外出禁止などを乱発?し、新型コロナ感染の急拡大に 世界のリーダーがおののいているようです。

リーダーとして、
使命感をもって地道にやることをやってきたかどうか?火が大きくなって、事態の深刻さを認識して権限を乱用している気がします。
安倍首相は“一丸となって!”というが、内閣の不祥事に振り回されている役所も、首相や閣僚の言うことが信用できないと思っている国民も、その気にはなれない。お友達内閣では所詮危機対応を望むべくもない。




感染の現場と信頼できる専門家、実務家を日頃から重用していれば、それぞれの組織の自律神経も効果的に働く。クルーズ船プリンセス号の検疫の不手際から、日清戦争後の23万人の帰還兵に対するコレラ(細菌)大検疫での後藤新平の成功例を調べてみて、そう実感しています。
彼を衛生局長に抜擢した海軍大臣:児玉源太郎というリーダー、軍医を司る森鴎外と対立してまで自説を貫いた疫学の北里柴三郎、そして期待に応え公衆衛生の専門能力を発揮した後藤新平、こういう人間力と使命感を持った有能な人材がいないこと。

後藤新平は、徹底した現場主義、そして人物本位の計画と実行力が信条だったようです。
「後藤新平」という本を読んで、台湾統治、満州都市計画、東京市長時代の関東大震災復興と首都建設など、この検疫プロジェクトはその功績のほんの一部だということが分かった。
いい人との出会い、疫病だけでなく都市環境衛生の専門能力を磨き科学的なアプローチと企画力が優れていた。後に関東大震災時の東京大復興8億円計画で「大風呂敷」と揶揄された並外れた構想力と強引とも言える実行力は、現在でも高く評価されている。
渋沢栄一や高橋是清と同じで、明治人のスケールの大きさに羨望すら覚える。共通しているのは、皆幼児から論語など漢学で鍛えられていること。


多分どこの国・組織にも、表に出ない隠れた人材が埋れているのではないかと思う。
日本もアメリカも中国もイタリアも、きちんと組織の心を掴んでいない、そういうリーダーでないことが不運だと思える。



友人からの記事で、イタリアで感染が多い理由として、有名ブランドを担う中国企業と中国人が話題となっていました。
2005年イタリア旅行の時、ミラノで中国人の店が休日も開店し、朝早くから夜遅くまで働き、シェスタ(昼寝)バカンスなど現地の慣習を乱しているというニュースが記憶に残っています。3000人くらいのチャイナタウンだった?
中国は2001年WTO 加盟し、その後飛躍的な経済発展中、習近平も欧米で学んだ幹部も文革世代で、今も革命中という見方もできる。


とにかくやれることをやってみる、当然問題が出るが、それを解決していくのが仕事だ。いわばTry&Error方式。
今回の新型コロナウィルスと同じように、
モンゴール帝国がペスト(細菌)をヨーロッパにもたらしたと言われる14世紀には1億人の死者、その後今日まで局地的に再流行している。
また、第一次大戦時には、アメリカ軍がヨーロッパ参戦で持ち込んだスペイン風邪(ウィルス)でも感染者5億人、5000万人超の死者が出たという。当時アメリカはじめ極秘事項だったとかで、中立国のスペインで流行が発信され「スペイン風邪」という汚名がついたらしい。
多分、新型コロナの発生源;中国は、そういう観点から罪の意識は持っていないのかも?
そのせいか、党の公式報道でも「中国に来た米軍関係者が感染させた疑いがある」とまで言っている。



俯瞰すると、感染問題だけでなく、金融や株価の異常さ、制御不能な資本主義、民主主義の限界が露呈してきたおり、
決して社会主義国、一党独裁をすべて悪いと批判できる状態ではないのではないだろうか?
今回の危機で、行き過ぎたグローバル世界の問題点があぶり出されていくようにも思えます。
世界が協力して、一日も早く治療薬と予防ワクチンを開発してくれることを祈るばかりだ。
ワイドショーなど、微に入り細に入りどうでもいいこと?に振り回される日常から離れて頭を冷やした次第です。


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