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東北新幹線の郡山と福島のちょうど中間に、二本松市がある。
泊まりの仕事で2回目、前回は駅前の二本松神社を散策したので、今回は二本松城、別名「霞ケ城」まで朝食前に足を延ばした。駅前のホテルからゆるい山坂が続き、城門跡、資料館を過ぎて10分ほど登ると、中学校、体育館など公共施設がまとまっている。山の上まで民家が見られ、たぶんこの町の山側のメイン通りなのだろう。
その手前の高架橋が遊歩道になっていて、細いけど整然として曲がりくねった道が、ずいぶんと高い所に作られている。
犬を連れて朝の散歩をしている人が、気持ちよく挨拶してくれる。
常連さん同士がさわやかに挨拶を交わしていて、こっちまで楽しい気分になる。
いくつか文学碑があり、その中に「芸術は気品なり。人生も亦同じなり」東野辺 薫(1943“和紙”という作品で芥川賞)という郷土出身の作家。この城下町の品格にいかにもふさわしい。
ふと右手を見下ろすと、遠くの山の斜面に白い城壁が見える。
遊歩道を途中で降りて、お城に向かう。
天守閣はなく、城門と城壁が新しく、その広場に「二本松少年隊」の銅像が立ち、少年たちが大砲で戦っている。傍らに少年たちの戦闘服のため裁縫する母親の坐像がある。
戊辰戦争で、親たちが幕府への忠義を立て抗戦、苦戦するのを見かね自ら志願して参戦したという。
齢13~17の62名、惜しむべくも初陣16名の少年が戦死を遂げたという。
会津白虎隊は有名だが、ここにも同じような歴史が刻まれていた。
昨夜のそば屋さんの佇まいも、どことなく風格あったし、帰り道の町内掲示板にも、憲法9条を守ろう/戦争反対/世界平和などのポスターが目に付いた。
やはり、こういう歴史を持つ城下町の遺伝子は、脈々とつながり、どこかに息づいている気がする。
2013.6.15追記:
NHK大河「八重の桜」で最後の砦:日本松での落城の場面を観た。
生き残った少年の回顧録によると、前夜のはしゃぎ様は修学旅行の盛り上がりだったという。
さすがに、この事情は長い間、公にはされていなかったとか、、、
決して美談にはならない。
泊まりの仕事で2回目、前回は駅前の二本松神社を散策したので、今回は二本松城、別名「霞ケ城」まで朝食前に足を延ばした。駅前のホテルからゆるい山坂が続き、城門跡、資料館を過ぎて10分ほど登ると、中学校、体育館など公共施設がまとまっている。山の上まで民家が見られ、たぶんこの町の山側のメイン通りなのだろう。
その手前の高架橋が遊歩道になっていて、細いけど整然として曲がりくねった道が、ずいぶんと高い所に作られている。
犬を連れて朝の散歩をしている人が、気持ちよく挨拶してくれる。
常連さん同士がさわやかに挨拶を交わしていて、こっちまで楽しい気分になる。
いくつか文学碑があり、その中に「芸術は気品なり。人生も亦同じなり」東野辺 薫(1943“和紙”という作品で芥川賞)という郷土出身の作家。この城下町の品格にいかにもふさわしい。
ふと右手を見下ろすと、遠くの山の斜面に白い城壁が見える。
遊歩道を途中で降りて、お城に向かう。
天守閣はなく、城門と城壁が新しく、その広場に「二本松少年隊」の銅像が立ち、少年たちが大砲で戦っている。傍らに少年たちの戦闘服のため裁縫する母親の坐像がある。
戊辰戦争で、親たちが幕府への忠義を立て抗戦、苦戦するのを見かね自ら志願して参戦したという。
齢13~17の62名、惜しむべくも初陣16名の少年が戦死を遂げたという。
会津白虎隊は有名だが、ここにも同じような歴史が刻まれていた。
昨夜のそば屋さんの佇まいも、どことなく風格あったし、帰り道の町内掲示板にも、憲法9条を守ろう/戦争反対/世界平和などのポスターが目に付いた。
やはり、こういう歴史を持つ城下町の遺伝子は、脈々とつながり、どこかに息づいている気がする。
2013.6.15追記:
NHK大河「八重の桜」で最後の砦:日本松での落城の場面を観た。
生き残った少年の回顧録によると、前夜のはしゃぎ様は修学旅行の盛り上がりだったという。
さすがに、この事情は長い間、公にはされていなかったとか、、、
決して美談にはならない。
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