棋楽庵の九州将棋ふまわり日記

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■棋楽庵閑話二〇〇七 「救国の妙手」

2007年02月11日 | ◆棋楽庵閑話・皆さんからの寄稿文(写真)
★棋楽庵閑話二〇〇七 「救国の妙手」

 偽恩諜者の金の肥虚業無情の響きあり(祇園精舎の鐘の
声諸行無常の響きあり)。株の破天荒な分割、M&A、粉
飾決算と徒に数字を弄び次から次と金を生み出しあげくは
放送局乗っ取りを企みし希代の錬金術師ホリエモン、想定
外の縄目を受けしこと将に「奢れる人も久しからず唯春の
夜の夢のごとし」。哀れをとどめしは大将に従ひし一族郎
党のライブドア株主数十万と言ふべきにあらんや。株価は
行き止まりのエレベーター即ち下がるところまで下がりし
上に上場廃止、株券は風の前の塵と化したるなり。平家滅
亡の地になぞらえて壇の浦めしやとは哀しき駄洒落なり。

 さて広く盤上を眺むれば我が日の本は混迷の度さらに増
すなり。福島和歌山宮崎と三知事が団子(談合)三兄弟に
なりしこと、岐阜鳥取長崎と本来裏返るはずのなき金が裏
返りしこと、広く国民の意見を聞くべしと多額の税金を投
入せしタウンミーティングのやらせ質問によりてイメージ
ダウンミーティングに成り下がりしこと等々官の腐敗いつ
ものことながら呆るるばかりなり。されども猶予ならざる
は教育の荒廃なり。親が子を虐待し子は親を襲ふことはた
また陰湿なイジメ増加したること日常茶飯事となるは由々
しきことなり。戦後六十年経済優先物質至上競争優位格差
是認が家庭教育学校教育を破壊、若き世代の心を蝕みたる
なり。教育基本法の改正いかほどの効果あらむ。    

 もはや打つ手なくこのまま禍々しき国と成りたるや。い
やいや然にあらず。ここに起死回生の妙手あり。即ち我等
将棋党数百万決起し永田町を取り囲みて惰眠を貪る議員ど
もを叩き起こし先に改正せし教育基本法を廃し新たに「棋
王育棋本法」を制定さするなり。イスラムの民に学びて日
に五度の対局を義務付け、国語はまず駒の名を、算数は九
九八十一の盤面から掛け算を覚えしむるなり。歴史は世界
史ならぬ棋界史を必修とし、音楽はドリフの「バ盤バ盤盤
盤、バ盤バ盤盤盤、いい手だな~いい手だな♪」を将(唱
)和さすべし。                   

 斯くして学舎には駒音満ち満ち、将棋の真理即ち「わず
か四十枚の駒と八十一升の盤面にて生まれし最終局面は恒
沙の数ありて古来から一つとて同じものなし況んや一億の
人の世においてをや数多の可能性を信じて突き進むべし」
「将棋は飛角金銀桂香歩すべてを働かすべし遊び駒あれば
勝つことなし」「我のみ良くなりし手などなし相手の主張
も受け入れること肝要なり」等々を学びてチャレンジ精神
溢れリーダーシップを持てる若人が巣立つなり。彼らが我
が日の本を混迷から引き上げ永遠の楽土に導くなり。  

 皆様におかれましては今年も良き年でありますようお祈
り申し上げる次第です。               

   平成十九年元旦         棋楽庵庵主敬白

※余計なことですが、文中「恒沙」というのはガンジス川
 の砂の意味で、無数にあることの譬えです。
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