「ユーエスジェー」というようなアメリカ的(?)な、都会的な名前と、「とせん」というような日本的な響きのタイトルって面白そうだなと書き始めました。「とせん」には違いないのですが、釣り人を乗せて岩礁まで運ぶようなレジャー目的の渡船ではなく、こちらは大阪市建設局が運営する日常の交通機関です。
さて、USJで前回遊んだのは昨年の4月。その前はずっと遡って、まだ子どもが小学生だった頃。あの頃は年間パスを持っていましたから、ちょっとついでに夕方からとか、午後からとかいう遊び方でした。もう今は子どもも一緒には遊んでくれません。今日は写真撮影の目的でやってきた、まるっきりの一人です。是非ともこれをと、楽しみにしているアトラクションもありません。
それに、2月は閑散期と設定されているようで、10時オープンの18時終了です。レストランの類も閉じているところも見られるのですが、例えばジョーズは45分待ちだとか、バックトゥーザフューチャーは40分、バックドラフトが30分待ちだとか、どんなに頑張っても8時間しかないのに、この3つの待ち時間だけで2時間近くが浪費されてしまう計算。恋人と遊びに来ているのなら待ち時間も楽しいでしょうが、こちらは一人。到底何10分も並びの列に加わる気にもなりません。となると、どこかで腰を下ろすところ…が案外ないのです。気候のいい季節ならともかく、こんな北風が吹く日に一人モンがのんびりと過ごせるところがない。結局1日中、グルグル歩きまわることになってしまいます。私のようなアトラクション目当てでない人も楽しくのんびり過ごせるようなところを作ってもらえないものでしょうかね。ソファやベンチや書籍が一杯置いてあるユニバーサル映画博物館とかね。
笑顔の値段。大人一人を一日笑顔にさせるだけのコストが6,200円(スタジオパス=入場券の金額)ということですよね。遊びにいく側が高いと思うか安いと思うか、あるいは妥当だと考えるかはともかくも、USJとして一人の笑顔を作るためにこれだけの対価を必要とするということでしょう。と考えると、恋人でも子どもでもお孫さんでも、私を一日笑顔にさせてくれる人がいるなら、その対価を6,200円と考えてよいかも。そんなことを考えました。
開園11年目ですが、最初に行ったのが開園した年の12月だったと記憶します。子どもたちも小さくてかわいかった(そなんことはどうでもいい!)。それから10年。USJの様子はそんなに変わってはいないように思います。ターミネーター2もウォーターワールドもバックドラフトもずっとおんなじネタでやっています。ただ、今回入園して気づいた変化は借景の変化。借景というのも変ですが…。
USJの敷地外にある建物がUSJ側から見て、違和感のないように設計されているということに気づいたのでした。ひとつはホテルユニバーサルポート。もうひとつ結婚式場のアルカンシエルベリテ大阪。どちらも、USJの中を歩いていると通りの向こうに見えるのですが、USJの風景に溶け込むように作られています(上の2枚の写真の中央に写っているのが敷地の外の建物です)。うまく考えてありますね。
夕方になって、御主人様がやってきました。えっ?なんと年間パスを持っているそうです(家庭での会話が少ないもので)。一緒にバックドラフトに入って、閉演時刻少し前にゲートを出てユニバーサルシティウォークの風神雷神というお店でラーメンを食べました。私たちは待ち時間もなく入れましたが、閉演時刻を過ぎるとUSJから押し出された人たちで並びが入りました。気軽に食べられるものがUSJにはありませんからね。
(USJへは渡船に乗って…おしまい)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます