この夏、「スルッと関西 神戸街めぐり1Dayクーポン」という企画きっぷを使って、神戸方面へ2回出かけました。
その名前の長い企画きっぷには、「神戸街遊券」がおまけで付いています。13点。1点が50円ですから650円分。神戸市内のたくさんの観光施設で、金券として使えるようになっています。きっぷを使用したときは、この金券が使えるところへは行かなかったので、「神戸街遊券」だけが残っています。都合1300円分の金券は、使用期限が9月いっぱい。なんとか使わないともったいない。
そこで、神戸街遊券を消化するために、今度はPiTaPaを使って神戸に出向きました。目当ては神戸布引ハーブ園/ロープウェイ。新幹線新神戸駅の横からロープウェイに乗って10分でハーブ園に到着、お代がロープウェイと入園料込みで1400円。現金で100円だけ払えば行けるぞという算段です。
「PiTaPaで歩く」という記事カテゴリーなのに、三宮から新神戸まで一駅だけ地下鉄に乗ってしまいました。時間の都合です。ほとんど歩かずにロープウェイまで。
赤と黒のきれいな塗装のゴンドラ。日本ケーブルと社名が書かれています。ロープウェイというよりスキー場のゴンドラリフトのイメージです。4名乗り(多分)。オーストリアのドッペルマイヤー社製なんでしょう、なんとなく洒落たデザインのゴンドラです。スタッフに尋ねると、2年前に新調したとのこと。以前は窓がなかったけれども、今回は窓をつけたので涼しいですよとのこと。
まだ新しいゴンドラに一人で乗せてもらって(混んでいる時は相乗りをお願いすると書かれていました)、出発。新神戸オリエンタルホテル(おっと、昔はこんな名前のホテルだったのに、気がついたら、ANAクラウンプラザホテル神戸になっていました)の三角の屋根も、新神戸駅もどんどん小さくなっていきます。真下に布引の滝、西側に布引ダムが見えます。天気も悪くないし、まだ空いていそうだし、ハーブ園への期待が膨らみます。ワクワク。
ロープウェイは風の丘中間駅を過ぎて、ハーブ園山頂駅に向かいます。ゴンドラの下は園内。山頂から坂を下りながらハーブ園を楽しんで、中間駅からロープウェイで帰るという仕組みのようです。園内に人影は少ない。ワクワク。
山頂駅で降りたのが午前10時前、気温は24度だと記されています。麓より2度ほど低いのだそうです。空気も爽やか。
どんな風景に出会えるのかと期待して歩き始めましたが、ちょうど花の端境期に当たるのか、案外花は少ない。パンフレットによれば、パンパスグラス、アイ、ラベンダーセージが9月ごろの花だということなのですが、まだ少し早いような気がします。ラベンダーは当然終わっているとしても、夏の花も一通り終わった頃のようです。オリエンタルリリーも刈った後。バジルやミントは元気ですが、写真にはなりにくい。
冷静になって考えてみると、涼を求めて標高の高いところを目指すには季節が遅い。神戸の町中だって30度を切っているわけですから。花を楽しむには、ちょうど端境期。オータムフェアを開催中とはいえ、まだミンミン蝉の声が聞こえています。パンパスグラスだって、まだ穂が開いたばかりです。時間的にも、黄昏れていく神戸の町を楽しむのは素敵でしょうが、今はまだ午前中。それに、神戸はしばらくの晴天続きとみえ、見下ろす町並みは排ガスなどで霞んでいます。青空はというと、雲量が多く青空が少しだけ見える状況。早朝から出かけてきて、まだ人も少なくラッキーと思っていましたが、もともとタイミング的にベストな時ではなかったということに、やっと気づいたマヌケな私でした。
恋人と二人で楽しむのなら、人も少なく、少し歩いてはベンチに腰掛け、少し歩いてはお茶を飲み…と楽しいでしょうが、一人でカメラをぶら下げて歩くには、少々不満なタイミングでした。神戸街遊券を消化するためという不埒な目的で出かけた神戸。帰りのロープウェイを降りた後は、北野を通ってトボトボと三宮へ帰ったのでした。
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