ぶろぐのおけいこ

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志摩観光ホテル

2022-05-21 19:53:29 | PiTaPaで歩く

 賢島駅に初めて行ったのが昨年の6月。駅の周辺を歩いて、へぇここが志摩観光ホテルかと眺めたものです。近鉄沿線に住んでいれば名前くらいは知ってはいますが、しょせん私なんぞには無縁なホテルだと思って、ホテルへの入り口を眺めたものです。その時の記事はこちら

 ところがどうしたものか、一泊することになりました。滅多にないというか、いやもう一生ないことだと思うので、記録しておこうと思います。

 

 ドレスコードという言葉は知っていたけれども、ホテル側から指定されるのは、この60年ちょっとの人生できっと初めてのこと。ドレスコードはスマートカジュアルと、部屋のパンフレットに書かれてありました。客室に入ってから知らせても遅いでしょと思いましたが、そもそもこんなホテルに泊まろうという方は心得ているもんなんでしょう。一応ジャケットは持っていたので、慌てずに済みましたが、そもそもスマートカジュアルって何さ?帰って検索してみると、だいたい次のようなことらしい。

  • 普段の服装よりきちんとした感じの服装。
  • 具体的には、ジャケット、シャツ、パンツ、靴。
  • 夏場は、襟付きのシャツ(ポロシャツ含む)でも可。

 なんだ、どうということないじゃないかと安心しましたが、うちのホテルに来るからには、これくらいの服装は覚悟しておいてねということらしい。

 ザ クラシックの外観は確かに古臭い。1966(昭和44)年生まれです。よく見ると年季の入った建物であることはわかるものの、内装はきれいで心地よい。廊下から英虞湾が見えるように窓が作られています。

 ロビーは歴史あるリゾートホテルという印象、豪華というより重厚です。山崎豊子がこのホテルをお気に入りで、このホテルで執筆をしていたということを、神奈川に住むKくんからのこの夜の電話で聞きました。

 その夜は風が強く、ザ クラシックの屋上へ上がってみましたが風で飛ばされそうになりました。もちろん、私しか屋上にいません。夕食は同じ敷地内のザ ベイスイートまでホテルのアルファードで運んでもらう贅沢さ。私なんぞ歩いても十分歩ける距離なのですが。こちら、ザ ベイスイートは新しくて華やかな雰囲気です。

 翌朝、まだ風が強いなか、散歩がてら賢島大橋まで歩いていきました。朝日の写真が撮れるかと思って行ったのですが、やはり風が強い。うっかりスマホなんぞ取り出そうものなら、ひらひらと飛ばされそうです。

 それからホテルに帰ってきて敷地内を歩いてみました。庭の広いこと広いこと。あちらこちらに歌碑も作られて、散策路も温室もある。藤棚会談といって、エラい人たちが会談をしたという藤棚もありました。すでに藤の花は終わっていましたが。これだけの広い庭を管理しなければならないのだもの、そらぁお高いわなと納得しました。

 2016年の伊勢志摩サミットの記録もあちらこちらに残されています。ザ クラブは、そのサミットのメモリアルルームのようになっていますが、1951(昭和26)年のホテル開業時からの建物らしい。今は、客室(宿泊機能)はないそうですが、素敵な空間です。

 この志摩観光ホテルで私が一番気に入ったもの。それは、ベルボーイのお兄さん。長身の姿やお顔から外国からやってきた人だろうと思われますが、駐車場から歩く私たちを見つけて、荷物を持ちに来てくれました。日本語も達者ですが、なにより明るくて元気がいい。私たちの客室からホテルの玄関が見下ろせるのですが、朝、観光バスが出ていくのを、両手を大きく振ってお見送り。こういうベルボーイに迎えられ、見送られると幸せな気持ちで過ごせます。


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