暖かくなっても、なかなかスクーターで出かける時間がありませんでした。会社で配属先が変わったものですから、しばらく間、どこかに出かける余裕がありませんでした。
暑くなってしまう前に出かけたい!季節的には、梅雨入りまでが一番気持ちよく走れる季節ではないでしょうか。
土曜日は天気がよいと聞いていたので、バイクで出かけてやろうと企んでいました。
海がみたいなぁ、生石高原の若々しいすすきもいいかなぁ。このスクーターではまだ海までは行ったことがないのでした。
よし、出かけよう。自宅を後にしたのは、日差しも強く気温もどんどん上がる10時でした。それに、一眼レフを持って出かけたのはいいけれどPLフィルターを持っていない。ドピーカンの日はPLがなきゃ。よし、どこかで買おう。てなことで南下の道中3軒ほど電気屋やカメラ屋に寄ったのですが、レンズ保護フィルターは置いてあるけれどPLは置いていないか、自分の財布をまんま持って行かれるくらいの高額(財布の中身が薄いだけなんですけどね)。PLフィルターはあきらめましたが、そんなわけで和歌山県入りが正午を回っていました。
おまけに、九度山町の久保小学校を見にいきたくなってしまった。現在休校中の山の中のちいさなちいさな木造小学校。9年ほど前にクルマで高野山に上る途中、道を間違えて偶然見つけた久保小学校(実際にはそこまで行かずに引き返した。その時ナビに小学校の記号が出ていた)。山の中とは記しましたが尾根の上にあります。バケツの水をひっくり返したら、水が右と左に流れ出すというようなところ。舗装こそされていますが、道路が細い。クルマでは到底たどり着く勇気がありません。その2年後、スクーターを買った2011年秋に、まず出かけたのが久保小学校でした。
今回は6年ぶりということになります。校庭も周囲も草が刈られていて手入れが行き届いています。植林された木の下にはまぶしいほどのシャガの白。人は誰もいない。母校に帰ったようななつかしさを感じました。立入禁止とは書かれていなかったので運動場(グラウンドというより運動場と言いましょう)にも入ってみました。小さな運動場を覆うばかりの大きな桜の木(と思う)今度桜の頃を狙って訪れてみたいと思いましたが…
やはりこんな山の中でもセキュリティ。
とどめは、「1,2,3,4…」
徒然草の「神無月のころ」を覚えていますか?
「この張り紙なからばしか」と思ったことでございました。
校庭に向けて掛けられた時計は3時10分。この時計止まっています。もしやと思って、2011年の訪問の写真を確認したら、やはり3時10分。時が止まった久保小学校からでした。
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