社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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一次、二次別合格倍率推測

2011-09-03 20:15:00 | 教員採用試験
夏休みも終わり、忙しい日々が戻ってきました。週明けから就職希望生徒の応募書類の送付(=就職希望企業への出願)が始まるので、昨日は夜遅くまでその準備をしていました。ベテランの先生方のお話では、リーマンショック以降、第一志望企業への合格率は低下傾向とのこと。民間企業出身者の目線での試験対策指導をやって、一人でも多くの生徒が志望企業に合格できるように頑張ります。

つくばでの初任者宿泊研修では、同期の先生方と親しく情報交換を行ったのですが、それはイコール、「昨年の試験では、どのような人たちが合格したのか」というナマの情報を得ることでもありました。本ブログのコンセプトに合った情報として、「私より年長の合格者を、他教科で複数名確認した」と、「社会人特例受験で合格した方々の多数派は、すでに教壇に立っている方(講師、私学教員など)であり、私のようにまったく教員経験なしの人は少数派だった」という2点を報告させていただきます。

さて、今年の東京都教員採用試験の二次試験を受けて発表待ちの方々は、やきもきする日々をお過ごしのことと思います。昨年の今頃の私も同じでしたので、お気持ちはよくわかります。ひたすら我慢するしかないのですが、この期間に私が考えたのは「社会人特例で受けて一次試験に合格した人のうち、何割くらいが二次試験に合格するのだろう?」ということでした。というわけで、以前掲載した「選考区分別倍率を考察」
http://blog.ap.teacup.com/pr-teacher/19.html
と同様の手法で、「平成23年度東京都公立学校教員採用候補者選考における、社会人特例受験者の一次試験、二次試験それぞれの合格者数と倍率」を校種・教科別に考察してみました。ここでの「一次倍率」とは「その校種・教科で社会人特例受験した人のうち、何人に一人が一次試験に合格したか」、「二次倍率」とは「さらにそのうち何人に一人が二次試験に合格したか」を示しています。比較対象として、一般受験者の同じ数値も併記しておきます。なお、これはあくまで「私的考察」であり、かつ、数字はある程度前後に幅のある「概数」となりますのでご注意ください。

「H23都教採・社会人特例受験者の一次、二次別合格者数&倍率推測」
※<>内は一般受験者

小学校:一次254人(2.6倍)二次62人(4.1倍)<一次1518人(2.3倍)二次499人(3.0倍)>

中高国語:一次28人(6.1倍)二次10人(2.8倍)<一次211人(4.4倍)二次95人(2.2倍)>

中高地歴:一次14人(21.4倍)二次4人(3.5倍)<一次98人(12.6倍)二次33人(3.0倍)>

中高公民:一次16人(12.5倍)二次7人(2.29倍)<一次50人(11.4倍)二次22人(2.27倍)>

中高数学:一次40人(3.5倍)二次14人(2.9倍)<一次282人(3.0倍)二次129人(2.2倍)>

中高物理:一次14人(2.1倍)二次4人(3.5倍)<一次73人(2.3倍)二次32人(2.3倍)>

中高化学:一次16人(3.1倍)二次5人(3.2倍)<一次91人(2.4倍)二次43人(2.1倍)>

中高生物:一次19人(3.2倍)二次9人(2.1倍)<一次96人(2.8倍)二次45人(2.1倍)>

中高英語:一次54人(4.9倍)二次23人(2.3倍)<一次260人(4.2倍)二次107人(2.4倍)>

中高音楽:一次3人(10.0倍)二次1人(3.0倍)<一次43人(6.7倍)二次16人(2.7倍)>

中高美術:一次7人(4.6倍)二次4人(1.8倍)<一次65人(4.3倍)二次33人(2.0倍)>

中高保体:一次19人(7.9倍)二次7人(2.7倍)<一次154人(9.4倍)二次74人(2.1倍)>

この結果から、あくまで昨年度だけではありますが、私は「東京都教員採用試験の社会人特例受験および一般受験」には次の3つの特徴があると推測しました。
1.二次試験の倍率は2~4倍程度である。
2.全体的な傾向として、一般受験より社会人特例の方が倍率が高い(中高物理と中高保体の一次、中高美術の二次を除く)。
3.倍率の高い校種・教科は一次試験の倍率が高いのであり、二次試験の倍率は他の校種・教科と大きくは変わらない。

今後毎年、最終結果が発表される度にこのような分析が行われたら、立派な「都教採受験対策資料」が出来上がることでしょう(^^)。