社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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保護者会&「宇宙よりも遠い場所」の学校現場的考察5

2018-05-21 04:38:00 | アニメ好き教師
前回のブログから20日たちました。この間に新1年次は入学後1か月が過ぎ、ほとんどの生徒たちが楽しく学校生活を送っていますが、「制服の着こなしなどにやや乱れが見られる」という指摘が年次や生活指導の先生方から寄せられました。そこで先日、1年生全員に以下のような話をしました。「慣れてきた頃が一番危険、という言葉があります。皆さん、ここで一度初心に帰りましょう。合格発表の日を思い出しましょう。校則をしっかり守って頑張ろう、と思ったはず。そして、残念ながら涙を飲んだ不合格だった人達のことを考えてみましょう。皆さんは不合格だった人に対して胸を張れる学校生活を今送っていますか?自信がある人は結構。しかし、少しでも自信がない人は改めていきましょう。」・・・・ちゃんとした学年主任のお話のようですね(笑)。後日、今度は1年生の保護者会を行い、司会の私から1年生全員にした話も紹介したところ、全体会終了の挨拶時に保護者の方々から拍手をいただきました。ベテランの先生方によると、保護者会の全体会で拍手をいただける、というのは結構珍しいとのこと。とても嬉しく思いました。

「宇宙よりも遠い場所」のファン活動の方では、4月26日から5月5日まで10日連続でツイッターに1コママンガ「宇宙よりも遠い場所こんなシーンが見たかったシリーズ」を投稿。その後も絵や感想などを投稿していく中で、多くのファンの方々と知り合うことができました。作品前半の舞台である群馬県館林市の商店主他の皆様との交流も深まり、聖地巡礼をするファンが多く集まる居酒屋さんから、ファン向け巡礼ノート表紙イラストの依頼をいただきました。とても光栄なことで、仕事の合間を見つけて完成させて納品し、たいへん喜んでいただけたと思います。まだまだ認知度が高くない「宇宙よりも遠い場所」ですので、1人でも多くの人にこの超傑作アニメを見ていただくため、今後もファン活動を続けていきます。

さて、連載企画「リアル学年主任による『宇宙よりも遠い場所』の学校現場的考察」のコーナーです。第5回は、高校生アイドル・白石結月さんの高校生活や参加の背景等について。

白石結月さんは新どさん娘プロモーションに所属する高校生アイドルです。高校1年生で、誕生日は公式コミックの設定では12月10日生まれですから、作品初登場時点で15歳。アニメではペンギン饅頭号がフリーマントルを出港して南極へ向かっている時期、つまり白石さんたち4人が船酔いで苦しんでいた時期に誕生日を迎えていたという描写があるため、12月前半生まれと推測でき、公式コミックの設定と合致します(公式なので当たり前と思いがちですが、公式でも時々合わないことがあるので)。初登場の2話、および本格的に白石さんの状況が語られる3話は作中では5月のおそらく前半で、高校に入学してほぼ1か月たった頃。幼少期から子役の仕事が忙しくて友達がおらず、入学した高校で、同じクラスですでに仲良くなっていた女子2人に「お願いして」友達になってもらった、にもかかわらず仕事が忙しくて遊びに行くスケジュール調整さえままならず、さらに長期間の南極ロケの仕事まで決まりそう・・・。これは焦りますね。現在高校1年生のリアル学年主任をしているワタシが言うまでもなく、高校入学直後の1か月は友達づくりの大切な時期であり、その後の高校生活を大きく左右すると言っても過言ではありません。白石さんがマネージャーである母の白石民子さんに不満を持つのも当然だと思います。

さてここで考察したいのは、白石さんが入学した高校がどんな学校か?ということです。劇中の描写から見ると、制服がセーラー服で男子が全く描かれていないことから、女子高である可能性が高いと思われます。次に所在地ですが、母の白石民子さんの名刺を見ると、新どさん娘プロモーションの所在地は北海道札幌市北区北4条という架空の地名(北区に北4条はなく、北4条は中央区)ながら、少なくとも北区か中央区にはあるのだろうと推測できます。白石民子さんは子役時代から白石さんを迎えに行っており、事務所に近い方が便利でしょうから、高校の場所も北区か中央区を第一候補と考えます。(以上1文は2018/5/22/1:32に追加:記事掲載時にコピーミスで抜けてしまったため)また、アイドル活動は事務所だけでなくテレビ局に近い方がやりやすいと考えられることから、北海道のキー局系列テレビ局6社の所在地を調べたころ、5社が札幌市中央区に集中していました。これらの考察により「札幌市中央区か北区にあり、高校からも入学できる、制服がセーラー服の女子高」を調べたところ、1校だけありました。北星学園女子中学高等学校です!
http://www.hokusei-ghs-jh.ed.jp/

北星学園の冬制服は、白石さんの高校の冬制服とは襟とスカーフの色が異なりますが、星型の校章がユニークで、そのままアニメ作品の制服にできそうなくらいの可愛らしさです。高校受験の難易度も超難関校というわけではなさそうで、子役やアイドルの仕事で忙しかった白石さんでも頑張ればなんとか合格できそう。ということで、本ブログとしては「白石結月さんが通う高校のモデルは北星学園女子中学高等学校である」とさせていただきます。

ただ、もし本当に白石さんが北星学園女子中学高等学校に入学していたとしたら、その高校生活は相当厳しいものになっていたと思われます。サイトをみる限り、芸能コース的な課程はなく、過去在学中に活発な芸能活動をした卒業生も見当たらないからです(出身者の女優、タレント、アナウンサーらは卒業後に活躍)。さらに、白石さんが「お願いして」友達になってもらった2人をはじめ、クラスの他の女子も芸能活動的なことをしている描写はありませんでした。以前考察したように、玉木マリさんと小淵沢報瀬さんは南極に行っている時期以外はほとんど登校したと考えられますが、白石さんは5月時点でも仕事が忙しく、12~3月の4か月の南極行きを校外学習扱いにしてもらったとしても、普通の学校なら学校を休むことに対して相当ナーバスなはず。しかしながら、3話の白石さんは友達と遊べないことは嫌がりながら、欠席についてはあまり気にせず館林に連泊(たぶん3連泊)し、ファミレスで勉強していれば大丈夫という感じの様子でした。(以上2文は2018/5/21/7:13に一部修正)ということで、白石さんは「女子高・立地・制服の要素は北星学園女子中学高等学校をモデルとする、欠席が多いことに寛容な個人選択芸能コースがある架空の女子高」に通っていた、と考察します。

余談ですが、新どさん娘プロモーションがどの程度の規模の会社かを正確に判断する材料は劇中でほとんど与えられていません。名刺の社名に株式会社や有限会社などの表記がないことや、白石民子さんの動き方から考えて、白石民子さんは個人事業主で、新どさん娘プロモーションは会社ではなく屋号である可能性は十分考えられます。一方、この名刺には芸能系の業種では常識である携帯電話番号表記がないことから、本件については制作サイドは「まあそれっぽく本物の名刺っぽく見えればいいや」的な映像づくりを行ったとも推測でき、この名刺から得られる情報としては「新どさん娘プロモーションは札幌駅周辺から北部にありそう」「会社はそれほど大きくなく、白石民子さんは自分の意思で相当自由に活動できる権限を持つ」という位にアバウトに考えるのがいいかな、と思っています。

次に考察するのは、なぜ白石さんが4ヵ月も長期間にわたる「女子高生南極へ行く」企画を受けることになったのか?という参加の背景についてですが、またもや当初予想より長くなり、もはや明け方になってしまったため、次回とさせていただきます。それでは。