10月13日に平成30年度東京都公立学校教員採用候補者選考(29年度採用)の合格発表がありました。合格された皆様、おめでとうございます。昨年は分析をさぼってしまいましたが、今年は時間が取れましたのでやってみました。
今年度の全体の採用倍率は4.4倍(昨年は4.7倍、一昨年は5.0倍)と2年続けて減少し、私の記録が確かならば、この10年間では平成24年度の4.5倍を下回り、倍率低下が大きく問題視された平成21年度に次ぐ2番目に低い採用倍率になりました。その要因としては、民間企業の求人好調が継続していること、「教員はブラック労働である」という見方が広がったこと、などが考えられます。東京都の教育庁が平成29年6月22日に発表した報道資料
(<ahref="http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170622c.html">http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170622c.html)
によれば、本年度の応募倍率は過去最低(5.7 倍)と危機的な状況だということで、今後、受験者確保のために様々な取り組みが行われるようです。
というわけで、今年度の社会人特例受験者の合格者数と倍率(応募者数ベース)を推測しましたので掲載します。推測手法と注意点はこれまでとほぼ同じで、応募者数の推測も「一次合格者の最後の受験番号に統一」しています。( )内に昨年の推測数値も入れました。
今年は地歴の社会人特例合格者が昨年より4倍以上に増え、当然倍率も大きく下がったようです。一般受験の合格者は減っていますので、社会人特例で優秀な人が多く受験したのかもしれません。
「平成30年度東京都教採(29年度採用)・社会人特例受験者の合格者数・倍率推測<一般受験>」
※( )内は前年の推測 ※倍率は応募者数(推測)ベース
小学校全科:46(58)人、5.3(4.9)倍 <516(526)人、4.5(5.0)倍>
中高国語:15(15)人、5.7(7.3)倍 <75(45)人、8.8(16.2)倍>
中高地歴:13(3)人、9.3(50.0)倍 <29(39)人、29.3(25.1)倍>
中高公民:2(2)人、26.5(25.5)倍 <8(4)人、34.1(75.8)倍>
中高数学:14(17)人、6.9(6.0)倍 <91(76)人、8.3(10.9)倍>
中高物理:0(3)人、-(8.0)倍 <10(12)人、16.6(15.4)倍>
中高化学:2(4)人、14.0(7.8)倍 <16(20)人、11.1(10.7)倍>
中高生物:3(0)人、10.0(-)倍 <9(7)人、24.6(35.6)倍>
中高英語:19(33)人、6.7(4.4)倍 <86(108)人、7.2(5.8)倍>
中高音楽:2(1)人、4.7(11.0)倍 <8(22)人、24.7(8.9)倍>
中高美術:1(2)人、10.0(6.0)倍 <11(10.9)人、10.6(9.7)倍>
中高保体:6(7)人、18.5(18.7)倍 <53(45)人、21.8(27.0)倍>
小中音楽:2(1)人、7.5(22.0)倍 <26(37)人、8.8(6.3)倍>
小中美術:3(2)人、6.3(10.5)倍 <25(37)人、4.7(4.1)倍>
小中高家庭:4(1)人、4.8(12.0)倍 <16(7)人、6.4(20.0)倍>
中学技術:2(1)人、3.5(4.0)倍 <16(22)人、2.3(2.1)倍>
高校情報:2(1)人、6.5(18.0)倍 <2(1)人、7.5(29.0)倍>
高校商業:0(2)人、-(4.0)倍 <0(7)人、-(8.1)倍>
高校工業機械:1(0)人、4.0(-)倍 <2(1)人、2.0(11.0)倍>
高校工業電気:1(2)人、4.0(3.5)倍 <2(2)人、9.5(7.0)倍>
高校工業化学(昨年なし):4人、3.8倍 <0人、-倍>
高校工業建築(昨年なし):1人、4.0倍 <0人、-倍>
高校農業園芸:0(0)人、-(-)倍 <2(3)人、5.5(4.0)倍>
高校農業食品:0(0)人、-(-)倍 <0(1)人、-(1.0)倍>
特支小学部:8(7)人、4.8(6.1)倍 <40(38)人、4.8(5.1)倍>
特支中技術:0(0)人、-(-)倍 <3(4)人、2.0(2.0)倍>
特支中高国語:1(1)人、10.0(12.0)倍 <6(4)人、3.8(8.5)倍>
特支中高社会:0(1)人、-(42.0)倍 <2(1)人、39.5(74.0)倍>
特支中高数学:5(2)人、1.8(2.0)倍 <7(13)人、2.8(1.5)倍>
特支中高理科:2(0)人、2.0(-)倍 <3(10)人、3.0(1.8)倍>
特支中高英語:3(1)人、4.3(7.0)倍 <5(8)人、4.8(3.3)倍>
特支中高保体:0(2)人、-(6.5)倍 <5(2)人、16.6(11.8)倍>
特支小中高音楽:2(2)人、3.5(6.5)倍 <5(6)人、3.6(6.0)倍>
特支小中高美術:1(1)人、8.0(7.0)倍 <3(5)人、4.7(3.2)倍>
特支小中高家庭:2(0)人、3.5(-)倍 <3(5)人、2.3(1.2)倍>
特支理療:0(1)人、-(3.0)倍 <1(0)人、2.0(-)倍>
特支自立:2(2)人、1.0(1.5)倍 <0(0)人、-(-)倍>
養護:3(6)人、29.3(16.7)倍 <25(32)人、28.2(24.3)倍>
今年度の全体の採用倍率は4.4倍(昨年は4.7倍、一昨年は5.0倍)と2年続けて減少し、私の記録が確かならば、この10年間では平成24年度の4.5倍を下回り、倍率低下が大きく問題視された平成21年度に次ぐ2番目に低い採用倍率になりました。その要因としては、民間企業の求人好調が継続していること、「教員はブラック労働である」という見方が広がったこと、などが考えられます。東京都の教育庁が平成29年6月22日に発表した報道資料
(<ahref="http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170622c.html">http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170622c.html)
によれば、本年度の応募倍率は過去最低(5.7 倍)と危機的な状況だということで、今後、受験者確保のために様々な取り組みが行われるようです。
というわけで、今年度の社会人特例受験者の合格者数と倍率(応募者数ベース)を推測しましたので掲載します。推測手法と注意点はこれまでとほぼ同じで、応募者数の推測も「一次合格者の最後の受験番号に統一」しています。( )内に昨年の推測数値も入れました。
今年は地歴の社会人特例合格者が昨年より4倍以上に増え、当然倍率も大きく下がったようです。一般受験の合格者は減っていますので、社会人特例で優秀な人が多く受験したのかもしれません。
「平成30年度東京都教採(29年度採用)・社会人特例受験者の合格者数・倍率推測<一般受験>」
※( )内は前年の推測 ※倍率は応募者数(推測)ベース
小学校全科:46(58)人、5.3(4.9)倍 <516(526)人、4.5(5.0)倍>
中高国語:15(15)人、5.7(7.3)倍 <75(45)人、8.8(16.2)倍>
中高地歴:13(3)人、9.3(50.0)倍 <29(39)人、29.3(25.1)倍>
中高公民:2(2)人、26.5(25.5)倍 <8(4)人、34.1(75.8)倍>
中高数学:14(17)人、6.9(6.0)倍 <91(76)人、8.3(10.9)倍>
中高物理:0(3)人、-(8.0)倍 <10(12)人、16.6(15.4)倍>
中高化学:2(4)人、14.0(7.8)倍 <16(20)人、11.1(10.7)倍>
中高生物:3(0)人、10.0(-)倍 <9(7)人、24.6(35.6)倍>
中高英語:19(33)人、6.7(4.4)倍 <86(108)人、7.2(5.8)倍>
中高音楽:2(1)人、4.7(11.0)倍 <8(22)人、24.7(8.9)倍>
中高美術:1(2)人、10.0(6.0)倍 <11(10.9)人、10.6(9.7)倍>
中高保体:6(7)人、18.5(18.7)倍 <53(45)人、21.8(27.0)倍>
小中音楽:2(1)人、7.5(22.0)倍 <26(37)人、8.8(6.3)倍>
小中美術:3(2)人、6.3(10.5)倍 <25(37)人、4.7(4.1)倍>
小中高家庭:4(1)人、4.8(12.0)倍 <16(7)人、6.4(20.0)倍>
中学技術:2(1)人、3.5(4.0)倍 <16(22)人、2.3(2.1)倍>
高校情報:2(1)人、6.5(18.0)倍 <2(1)人、7.5(29.0)倍>
高校商業:0(2)人、-(4.0)倍 <0(7)人、-(8.1)倍>
高校工業機械:1(0)人、4.0(-)倍 <2(1)人、2.0(11.0)倍>
高校工業電気:1(2)人、4.0(3.5)倍 <2(2)人、9.5(7.0)倍>
高校工業化学(昨年なし):4人、3.8倍 <0人、-倍>
高校工業建築(昨年なし):1人、4.0倍 <0人、-倍>
高校農業園芸:0(0)人、-(-)倍 <2(3)人、5.5(4.0)倍>
高校農業食品:0(0)人、-(-)倍 <0(1)人、-(1.0)倍>
特支小学部:8(7)人、4.8(6.1)倍 <40(38)人、4.8(5.1)倍>
特支中技術:0(0)人、-(-)倍 <3(4)人、2.0(2.0)倍>
特支中高国語:1(1)人、10.0(12.0)倍 <6(4)人、3.8(8.5)倍>
特支中高社会:0(1)人、-(42.0)倍 <2(1)人、39.5(74.0)倍>
特支中高数学:5(2)人、1.8(2.0)倍 <7(13)人、2.8(1.5)倍>
特支中高理科:2(0)人、2.0(-)倍 <3(10)人、3.0(1.8)倍>
特支中高英語:3(1)人、4.3(7.0)倍 <5(8)人、4.8(3.3)倍>
特支中高保体:0(2)人、-(6.5)倍 <5(2)人、16.6(11.8)倍>
特支小中高音楽:2(2)人、3.5(6.5)倍 <5(6)人、3.6(6.0)倍>
特支小中高美術:1(1)人、8.0(7.0)倍 <3(5)人、4.7(3.2)倍>
特支小中高家庭:2(0)人、3.5(-)倍 <3(5)人、2.3(1.2)倍>
特支理療:0(1)人、-(3.0)倍 <1(0)人、2.0(-)倍>
特支自立:2(2)人、1.0(1.5)倍 <0(0)人、-(-)倍>
養護:3(6)人、29.3(16.7)倍 <25(32)人、28.2(24.3)倍>