本ブログ2018年6月11日記事「平成31年度採用、大幅減!」の追記部分で、東京都の社会人採用特例の選考内容が変更されたことを批判しました。それまでの社会人特例(過去10年で常勤の職で継続3年以上または通算5年以上勤務)選考は論文と適性検査と面接だったのが、社会人特例の条件が通算2年以上勤務(常勤、非常勤問わず)となり、教職教養と専門教養試験が追加になったのです。
以前、ある校長先生に聞いたところでは、社会人特例で合格して教員になった先生には実力が伴わない方がかなりいらっしゃって問題になり、やはり教職教養と専門教養試験も受けてもらおう、ということになったそうです。その時、「(社会人特例出身者としては)あなたのようにちゃんとした方は珍しい」と言われ、「はあ、そうなんですか」と返事をしたのでしたが。ワタシは以前の選考条件で合格し、最短で主任教諭、主幹教諭に昇進しました(年齢1歳オーバーで管理職試験は受験対象外)。そんなワタシの周囲では「実力不足の社会人特例合格教員」はいなかったので、その校長先生の言葉の真偽は不明ですが、以前の社会人特例選考は甘すぎる、と主張する声がそれ以前から組織内であったのでしょう(平成29年6月発行の報告書に「改善策」の記載あり)。
社会人特例の選考方法が「改善」された平成30年度選考(平成31年度採用)では応募者数が大幅減となりました。このため、ワタシだったらこの条件では受験したか大いに疑問、受験者の多くは「改悪」と判断したことを示している、と当時書きました。その後現在まで続く教員応募者数激減、倍率低下、大変な教員不足を考え、「東京都社会人特例選考を元に戻そう」と提案させていただきます。まずは応募者数、合格者数を増やしてから、実力アップ研修やOJT 等の対応をしていきましょう。「教員免許取得は合格後でもいいよ」とまでしているのですから全くそれで大丈夫のはずですw