社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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東京都社会人特例選考を元に戻そう

2024-05-19 16:20:26 | 教員採用試験

本ブログ2018年6月11日記事「平成31年度採用、大幅減!」の追記部分で、東京都の社会人採用特例の選考内容が変更されたことを批判しました。それまでの社会人特例(過去10年で常勤の職で継続3年以上または通算5年以上勤務)選考は論文と適性検査と面接だったのが、社会人特例の条件が通算2年以上勤務(常勤、非常勤問わず)となり、教職教養と専門教養試験が追加になったのです。

以前、ある校長先生に聞いたところでは、社会人特例で合格して教員になった先生には実力が伴わない方がかなりいらっしゃって問題になり、やはり教職教養と専門教養試験も受けてもらおう、ということになったそうです。その時、「(社会人特例出身者としては)あなたのようにちゃんとした方は珍しい」と言われ、「はあ、そうなんですか」と返事をしたのでしたが。ワタシは以前の選考条件で合格し、最短で主任教諭、主幹教諭に昇進しました(年齢1歳オーバーで管理職試験は受験対象外)。そんなワタシの周囲では「実力不足の社会人特例合格教員」はいなかったので、その校長先生の言葉の真偽は不明ですが、以前の社会人特例選考は甘すぎる、と主張する声がそれ以前から組織内であったのでしょう(平成29年6月発行の報告書に「改善策」の記載あり)。

社会人特例の選考方法が「改善」された平成30年度選考(平成31年度採用)では応募者数が大幅減となりました。このため、ワタシだったらこの条件では受験したか大いに疑問、受験者の多くは「改悪」と判断したことを示している、と当時書きました。その後現在まで続く教員応募者数激減、倍率低下、大変な教員不足を考え、「東京都社会人特例選考を元に戻そう」と提案させていただきます。まずは応募者数、合格者数を増やしてから、実力アップ研修やOJT 等の対応をしていきましょう。「教員免許取得は合格後でもいいよ」とまでしているのですから全くそれで大丈夫のはずですw


教員人気激減

2022-11-09 02:32:00 | 教員採用試験

令和4年度東京都公立学校教員採用候補者選考(5年度採用)結果が発表になりました。

受験者数は7,911名、名簿登載者数は3,841名、倍率は全体で2.1倍。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2022/release20221014_01.html

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2022/files/release20221014_01/bessi.r5.pdf

本ブログでは2018年6月11日に「平成31年度採用、応募者大幅減!」と題し、「(倍率が)あまりに低すぎ、いろいろな点で心配になるレベル」と書きました。その時点の応募者倍率が3.9倍。

https://blog.goo.ne.jp/kitamakoto/e/a7c8442e388474a7a7618a94b02ae8ef

今年は応募者倍率で3.3倍(前年3.9倍)、最終結果は倍率は全体で2.1倍(前年3.2倍)。

5年前の平成30年度採用試験は4.4倍。

自分が受験した12年前の東京都教員採用試験中高共通の倍率は8倍台、地歴は15倍台でしたが、今年はそれぞれ2.9倍、3.9倍。

教員人気激減です。理由は・・・書くまでもありませんね。「教員人気激減」で検索すると、「ブラック職場のイメージ定着で人気が下がる教職員」的な記事が膨大に出てきます。

というわけで本ブログではすでに倍率分析はとりやめております。

そして私は最近「正規教員はあと1年5ヶ月だからガマンしよう!」と言い聞かせながら頑張っている次第です。

それでは。


12年目!

2022-05-25 00:25:00 | 教員採用試験
すっかりこちらはご無沙汰していますが、教員生活12年目の日々を過ごしています。年齢は58歳で、年度中に59歳になります。役職は主幹教諭(2年目)。昨年度は卒業年次の学年主任でしたが、今年度はまたもや1年次の学年主任で、あまりの忙しさに春休み中まったく年休を取得できませんでした。うむむ。さらに新1年次の担任団には新規採用の非常に若い先生(共に女性)が二人いらっしゃって、席がワタシの左右というw

卒業式→年度末業務→入学受け入れ準備→入学式→新入生指導がようやく一段落したのでコレを書いています。疲れはまだ溜まっておりますが、少しずつほぐしていく予定。相変わらず続けている趣味のアニメやマンガやお絵描きなどを楽しみながら自分なりに頑張ります。

緊急事態宣言

2021-04-29 20:00:00 | 教員採用試験
都立学校は緊急事態宣言を受けた対応中で、期間中予定していた校外学習は中止または延期となりました。私が主任をしている学年でも、ご担当の先生を中心に工夫して企画していた校外学習が延期となり、とても残念です。宣言期間中には急遽オンライン学習が組まれ、その準備等で先週~今週の退勤時間はかなり遅くなりました。現場の工夫で生徒たちの学びを確保しようと努力する春は2年連続。なかなか先が見えない中、色々な可能性に対応できるよう考えながら臨んでいます。

企業人から教員に、という意味ですw

2021-04-03 16:14:00 | 教員採用試験
ブログタイトルは「社会人から教員に」より「企業人から教員に」の方が良かったかも、と思ってきましたが、もう10年以上経ってしまったのでこのままにしておきます。言いたいことは「全く教育に関係しない業務の民間企業人から教員に」ということですのでw

2019/4/8の記事に「来年度に私は「主任教諭歴2年以上、34歳以上58歳未満」という条件を満たす(主任教諭歴2年、年齢57歳)ので4級職選考を受けることができます。これに受かると「主幹教諭あるいは指導教諭」になれます。給料表は3級から4級に上がります。」と書きました。私は昨年度4級職選考を受けて合格し、今年度から主幹教諭ですが、年齢的に最初で最後の受験機会でした。価値観が多様化する今、昇進することが必ずしも良いこととは言えないのですが、「全く教育に関係しない業務の民間企業人」から教員に転職して最短年数(10年)で「指導・監督層の教員」になった、というのは感慨深いものがあります。転職時には「やっていけるのか」「続けていけるのか」と思っていただけに。

以前お世話になった校長先生(すでに定年退職されています)から、「社会人特例で採用された先生には難しい方が多い印象だが、あなたは違いますね」的なお言葉をいただいたことがあります。たまたまだとは思いますが、ご自分の過去のやり方にこだわり、柔軟性に欠ける方ばかりに出会ってこられた、とのことでした。転職して新しい世界に挑戦する際は、こだわりはもちろん大事ですが、柔軟性や協調性をうまく加味し、大きすぎる摩擦は生まないように仕事をしていくことが必要だな、と改めて感じた経験でした。

今年度教職に就かれた社会人特例採用の先生方のご健闘をお祈りします。