社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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ミスを防ぐ仕組み

2012-02-25 18:27:00 | アニメ好き教師
今週は都立高校の一般入試が行われました。推薦入試の時と違って学力検査があるため、試験監督や採点など、ミスの許されない仕事が大幅に増加。私も非常に責任ある仕事を担当して緊張しましたが、無事に役割を果たすことができ、ほっとしています。

初めて入試の学力検査業務を経験しての印象は「ミスを防ぐ仕組みがこんなにしっかり作られているんだ」ということでした。我が家では長男(4年前)も次男(今年)も都立中高一貫校を受検したので、私は「受験生の親の目」も持っています。その視点で見ても、これならミスが起こりようがない公平な仕組みだと実感できました。ここをお読みになっている方で、都の入試システムに疑念を抱かれている方がもしいらっしゃいましたら、「ご安心ください」とお伝えしたいですね(笑)。

というように、貴重な経験ができた入試なのですが、私としてはひとつ辛いことがあります。それは、入試関係業務のために、授業が相当数つぶれてしまうことです。残り少ない授業数の中で、最低限何を生徒たちに伝えるべきか、苦しい取捨選択の作業を続けています。

(なお、おかげさまで次男は合格し、4月から兄弟で同じ都立中高一貫校に通学します)

推薦入試と卒業試験

2012-02-05 21:36:00 | アニメ好き教師
前回の記事から今日までの間に、推薦入試と卒業試験がありました。昨年4月から教壇に立つ私にとって、どちらも初めての経験です。

実は私も都立高校の出身者ですが、入学試験を受けたのは30年以上も前で、それも学校群時代。行きたい高校ではなく、行きたい高校が入っている「群」を受け、試験は一発勝負で、さらに、志望校に行けるかどうかは「振り分けに当たるかどうか」という、なんとも罪作りな制度でした。幸い私は「群」に受かり、さらに幸いにも志望校に「振り分け」られたのですが・・・。現在は「志望校を受験できる」「推薦入試と一般入試の2回のチャンスがある」という点で、私の頃の学校群制度よりずっと良いなぁと感じます。

今回は初めて教員として入試関係業務を経験したのですが、受験生の中学生たちはとても初々しく、でも緊張していて、さらに、在校生(1年)と比べて「わずか1年でこんなに違うのか(いい意味でも悪い意味でも^^;)」という印象でした。今月下旬には一般入試があり、その際はさらに責任重大な役割をすることになっています。受験生たちの今後の人生を左右する仕事ですので、もちろん気を引き締めて臨みますが、同時に、初めての体験を楽しみにしている自分がいたりします。

その後、卒業試験を行いました。高校3年間の集大成となる試験ですので、気合いを入れ、正直、寝る間も惜しんで、さらに、ブログ更新の間も惜しんで(笑)、問題を作成しました。「これができれば、高校で世界史や地理を学んだと胸を張れる」「世界史や地理の分野で、社会人としてまあ恥ずかしくない常識を持っていると言える」というのが問題作成ポリシーでしたが・・・・。残念ながら、その思いに応えてくれた生徒は少数でした。

直近の授業で取り上げた範囲の問題はそこそこの正答率でしたが、学校生活の集大成的な意味合いで出題した「小学生&中学生レベル」の問題が解けない・・・・(涙)。ちゃんと「授業ではやってないけど、こういうジャンルの常識問題を出すよ」とは言っておいたのに・・・・。職員室で親しい先生方にそれを愚痴ると、「卒業試験はある程度の点数を取れば卒業はできるので、成績にこだわらないタイプの生徒が多い学校ではよくあること」と慰められたのですが・・・・。

来年度は、この経験を生かし、最終1か月の授業は「学校生活の集大成」をテーマにしたい!と、今は考えております。だって悔しいからっ。