社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

面接指導の達人

2012-08-31 22:13:00 | アニメ好き教師
本日で夏休みが終了します。とは言っても、明日と明後日が土日なので、実質はあと2日は夏休みが続くのですが。

この夏休み期間はAO入試や就職試験向けの面接指導をたくさん行いました。夏休み初期に私がAO入試指導をした生徒が首尾よく合格を勝ち取って以降、生徒から私への面接指導リクエストが毎日のように寄せられるようになったからです。

あまり依頼が多いので、生徒に「なぜ私のところに頼みにきたのか?」と聞いたところ、「たき先生の面接練習は本番レベル」「たき先生の面接指導はすごい」と、生徒や他の先生の間で評判になっているとのこと。

・・・・よっしゃ~!教員への転身の第一目標達成っ!

心の中でガッツポーズをとりつつ、生徒に対してはつとめて冷静に「そりゃ当たり前だ。先生は本当に企業の人だったんだから。」と対応する私。でも、「先生も忙しいんだがな~」と言いながら、次の瞬間にはニヤニヤしながら「じゃ、いつやろうか?」と聞いているので、「たき先生は面接指導の達人と噂されて喜んでいる」ことがバレてるかもしれません(笑)。

「倍率」について

2012-08-10 22:32:00 | 教員採用試験
本ブログでは、一昨日の記事やそれ以前の記事などで、社会人特例(および他の特例別)の推測倍率を掲載しています。その「倍率」につきまして、メール送信用に開設した掲示板の方に「社会人経験者は採用人数が決まっていないと聞きました。要はよい人材が居れば採用するということかな?と解釈していたのですが、違うんでしょうか・・・? 」というご質問をいただきました。

このご質問は、おそらく「社会人特例は採用見込数が決まっていないのだから倍率は出せないのでは?」という主旨ではないかと思います。「倍率」を「応募者数÷採用見込数」として考えた場合、確かに、採用見込数が決まっていない社会人特例の「倍率」は算出できません。その意味ではご質問者様のご指摘の通りです。

あらためてご説明させていただくと、本ブログで「倍率」と書いている数値は「推測応募者数÷推測合格者数」。つまり「その年度は結果的にその倍率になったと思われる」、「その年度の社会人特例応募者のうち、結果的に○人に1人が合格したと思われる」という主旨の「参考的な」数値です。とはいえ、各特例別の倍率は公式には全く発表されていないため、私は「たとえ参考推定値でも、受験を検討している方々には役に立つはず(受験を決意する前の私が欲しかった情報なので)」と信じ、推測して計算し、掲載しております。

※なお、都教委の公式発表の「倍率」自体、「受験者数÷最終的な名簿登載者数」であり、「受験者数÷(当初発表の)採用見込数」ではありません。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr111021-2.htm

今年度一次試験分析

2012-08-08 04:16:00 | 教員採用試験
夏休みも中盤となり、就職希望生徒の企業見学のピークは過ぎ、部活の夏合宿も無事に終わりました。各学校のAO入試向け指導は続いていますが、私の気分的には「ここでようやく夏休みに入った」という感じです。

さて、8月6日に「平成25年度東京都公立学校教員採用候補者選考 第一次選考合格発表」が行われましたね。本ブログ読者で受験された方々の結果はいかがでしたでしょうか。

今回は、これまでやってきたのと同じ手法で「今年度の社会人特例受験者の一次試験合格者数と一次試験合格倍率」を校種・教科別に推測してみましたので下記掲載します(小学校~中高保体まで)。なお、これはあくまで「私的考察」であり、かつ、数字はある程度前後に幅のある「概数」となりますのでご注意ください。

「平成25年度都教採・社会人特例受験者の一次合格者数・倍率推測<一般受験>」
※( )内は昨年の推測数

小学校:324(351)人、1.9(2.0)倍 <1,579(2,029)人、2.2(1.8)倍>

中高国語:52(41)人、3.2(4.9)倍 <237(232)人、4.0(4.3)倍>

中高地歴:46(28)人、4.6(8.9)倍 <155(188)人、7.7(7.2)倍>

中高公民:36(20)人、3.8(9.8)倍 <86(65)人、6.9(8.9)倍>

中高数学:51(57)人、2.6(2.8)倍 <280(305)人、3.4(2.8)倍>

中高物理:15(12)人、2.7(3.8)倍 <87(64)人、2.2(2.8)倍>

中高化学:22(28)人、2.3(2.2)倍 <85(88)人、3.4(2.6)倍>

中高生物:13(14)人、3.5(5.0)倍 <97(86)人、2.8(3.3)倍>

中高英語:104(65)人、2.7(4.8)倍 <268(293)人、4.0(4.0)倍>

中高音楽:7(2)人、2.9(15.0)倍 <34(40)人、9.4(8.0)倍>

中高美術:7(7)人、5.0(5.0)倍 <29(49)人、9.3(5.1)倍>

中高保体:23(23)人、7.8(7.6)倍 <152(164)人、10.3(9.7)倍>

この結果から、今年度の都教採一次試験は、昨年や一昨年と比較すると次の変化が見られることがわかりました。
1.社会人特例の倍率が全体的に低下(中高保体以外)
2.特に中高地歴、中高公民、中高英語、中高音楽の社会人特例倍率が大幅に低下
3.一般については倍率の大きな変動なし

私が受験した一昨年は社会人特例受験の倍率がそれまでより上がった(=門が狭くなった)ので、「社会人経験者の採用を絞り始めた?」「それまで採用した社会人経験者が良い働きをしなかった?」という推測がなされました。その結果、「社会人特例の受験資格はあるが、あえて、一般で受ける」という方も多かったようです。

ところが今年の一次は、あくまで私的推測ながら「一般より社会人特例の方が倍率が低い」という結果に。「たまたま今年は社会人特例受験者に論文が得意な方が集まっただけ」で、二次試験でかなり絞られるのかもしれませんが、現時点では来年受験される方にとって悩ましい状況になったのは確かなようです。