民進党、過半数割れ 立法委員選は議席減―台湾
2024年01月14日07時09分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011300455&g=int
台湾総統選は、野党が候補を一本化出来なかったためにかろうじて与党・民進党の頼清徳副総統が勝利しました。
しかし得票率は40%程度と前回の得票率の50%超を大幅に減らしました。野党勢力が候補の一本化に成功していたらあるいは政権交代が起きていたかもしれません。
過半数に届かない勝利ですから、当然政権運営は野党勢力に配慮したものにならざるを得ません。
一方で立法委員(国会議員)選では・・・
民進党は・
『現有62議席から51議席に減らし過半数(57議席)を下回った。』
最大野党・国民党は・・・
『現有37議席から52議席に増え第1党となった』
第三の党である民衆党が、現有5議席から8議席に増やし、キャスチングボートを握りました。
※結果を見ると総統の蔡英文の過激な台湾独立政策は否定されたと言えます。
台湾周辺海域を中国軍が包囲して大規模軍事演習が繰り返されました。今でも何かと中国軍が脅しをかけています。
やっぱり、誰でも嫌ですよね❓
結構、貿易などでも締め出されて不利益を被った業界もあります。
民進党が自分たちの路線の勝利を言おうと、実質的には台湾国民は従来の経済重視の穏健路線を選択したと言えます。
少なくとも中国との緊張関係は、やや緩むと思われます。東アジアの平和のためには、周辺諸国にとっても望ましい結果と言えます。
蔡英文総統のアメリカと組んでの過激な独立路線には危うさを感じます。
ウクライナのケースと酷似しています。
ウクライナの場合は、過激なNATO加盟路線を突き進みました。結果としてロシア軍の侵攻を招き寄せました。
ウクライナは愚かだと思います。
その愚かさを蔡英文総統が行っているように見えました。
台湾の振り子は、過激から中立に戻ったように見えます。過激路線を取れば、過半数を握る野党勢力が抵抗するでしょう。穏健路線に戻るしかありません。それが台湾のためだと思います。
青臭い独立路線を声高に言うのは、気持ちがいいかもしれません。しかしその先にあるのは経済的不利益であり、さらに進むと中国の軍事介入です。そんな未来を選択するべきではないと思います。
現状を継続すれば、やがて中国の考え方が変化するかもしれません。それを気長に待つべきでしょうね❓