「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

BRICSについて<2024.06.19

2024-06-19 20:45:57 | ロシアと周辺国

Hara Blogの記事を見るまで、全然気にしていませんでした。
2024年06月16日10:21
『米国の経済学者「BRICSの脱ドル化は米国に対する戦争である」』
https://hara.livedoor.biz/archives/52339713.html

グローバル・サウスの仲良しクラブか?
この程度の認識でした。
BRICS
https://ja.wikipedia.org/wiki/BRICS

BRICSという言葉自体がアメリカの経済学者の造語で単に参加国の頭文字を、くっつけただけです。
だから当初は、会議の趣旨が分からなかったのだろうと思います。
あるいは、西側があえて無視していたのかもしれません。
始まりは、2009年のようです。
最初にブラジル、ロシア、インド、中国の首脳が集まり会議を開きました。
2011年に南アフリカが参加して5カ国になります。

2014年7月15日
「新開発銀行」を設立
BRICSが運営する国際開発金融機関で、国際通貨基金(IMF)の国際金融への対抗する位置付けです。
これが、具体的な最初の成果のようです。
形になるまで随分、時間がかかっています。

2015年
偶発準備金協定2015年に設立
通貨危機に備えたものだろうと思います。

主にウクライナ紛争後、参加を検討する国が増え・・
2024年1月、BRICSに正式に加盟
サウジアラビア、UAE、イラン、エチオピア、エジプト


BRICSに正式に加盟申請国(多分、予定国)
カザフスタン、ベラルーシ、パキスタン、ベトナム、タイ、マレーシア、バングラデッシュ、アルジェリア、ナイジェリア、ギニア、キューバ、ホンジェラス、ベネズエラ、ボリビア

最近、正式に加盟申請を行った
タイ、マレーシア

『BRICS加盟に34カ国が関心表明、今年はロシアが議長国』
2024.02.04 Sun posted at 15:47 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35214806.html

加盟に関心を持つ国は、第三世界を中心にかなりあるようです。
ウクライナ紛争勃発後、西側がロシアの海外資産の全面凍結を実行したのが、大きな原因となり加盟の動きが急に広がりました。

現在の検討課題
「BRICS共通通貨」の創設
ドルに代わる決済手段としての『BRICS共通通貨』構想が議論されている

と言うような流れと現状です。
「BRICS共通通貨」の創設が実現できるかどうか・が今後の最大の課題です。
暗号通貨の技術と為替レートの妥当な調整方法を決められれば、十分可能なような気がします。

現在の世界貿易では、ドル決済から締め出されるとそれだけで、世界貿易から排除されます。
そのリスクを第三世界の国々が、西側のロシア資産凍結で認識したのが、根本的な原因です。

実際にロシアが行う貿易は、ドル以外の決済手段が用いられています。中国は人民元決済を拡大していますし、他の参加国もドルを使わなくて済む部分は、自国通貨などを利用していると思います。
ここに「BRICS共通通貨」が創設され利用されると、一気にこれらの国々の貿易決済が、ドルから「BRICS共通通貨」に置き換わる可能性があります。

大体、現在の参加国が世界貿易に占める割合が、40%程度のようです。

2009年の段階では、明確な構想はなかったと思います。その後、歴史から見ると瞬間的に「BRICS共通通貨」の創設が検討されています。
必要だから実現に向けた動きが加速していると言うことだろうと思います。

やはり時事日記を書いていると西側のダブル・スタンダードと横暴のひどさが目に付きます。
第三世界の世界に占める政治的・経済的比重が少なかったときは、それでも我慢するしかありませんでした。
しかし、第三世界の世界に占める政治的・経済的比重が大きくなった今は、我慢する必要はなく自分たちが新しい制度を作って利用しようと言うことだと思います。

おそらくこの流れは、進むことがあっても終わることは無いように思います。



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