「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルスク侵攻作戦その後<ウクライナ紛争2024/08/13

2024-08-13 18:56:17 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.08.13
クルスク方面の戦い、ロシア軍にとってスジャ周辺は危機的な状況
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-kursk-russian-forces-in-critical-situation-around-suzha/

意味不明なクルスク侵攻作戦ですが、ウクライナ以外の国には今もって何を目的としているのは謎のままです。
個人的にはクルスク原発制圧を目的にしているのかと推測していましたが、どうもそうでは無いようです。

クルスク州に一定の占領地を確保するのが目的のようにも見えますが、かなり広い範囲を荒らしまわっている印象です。
面的に順番に占領していくと言うわけでもないのでロシア軍もどこで迎撃したらいいのか迷っている印象です。

この記事のコメント欄を見ると、色々な意見が書かれています。ウクライナ紛争に興味を持って観察している人が多いので、色々な情報を探してコメント欄に書いています。
やはり、決定的なことはだれにも分かりません。
以下、コメント欄から・・・・

「とりあえず一当たりして、反撃が強かったら撤退して反撃の少なそうな別の方向へ進出しようとしているように見える。」

「ちょっと前の記事のコメントに書きましたが、ゼレンスキー主導の作戦とウクライナ内で広報されており、政治的目的の作戦であるのは間違いないと思います。プーチン政権への打撃と言う目的であったとするならば現状第一の政治的目的の達成と言えるでしょう。
それが中・長期政治目標に繋がるのかが焦点です。」

「部隊の配置マップみてもこの地域に投入されてるのロシア側が4、5個大隊でウクライナ側が8-10個大隊でハルキウ方面と比べてもまだ少ないんですよね」

「どうも地図でいうグレーゾーンのところではBTRやハンヴィーなどがメインの中隊規模の偵察戦力が機動して後方連絡線を撹乱しているようで、ロシア軍は対応に苦労しています
ロシア政府はこの攻勢をテロ攻撃と呼んでいますが、これは形式的に馬鹿にしているわけでなく事実としてそれに近い特殊戦の様相を呈している(少なくともロシア側はそう認識している)わけです
ですからSIGINT機能の強化と迅速な対応のため専門家であるFSBへ委任されたのでしょう
ウクライナ側も初動で損失したのか最初から持ち込めていないのか戦車や自走砲などの重装備はあまり多くない(というかそれ故に機動力があって捕捉しづらくなってる)ようですから判断としては正しいと思います」
「四方八方に偵察部隊を繰り出しているように見えますね」

と言うようなコメントが並んでおり、誰も確かなことは分かりません。

しかし、やはりこの作戦はゼレンスキー主導作戦のようです。
ここに着目すると作戦の性質が見えてきます。
ヘルソン州ドニプロ川東岸のクリンキー作戦と同じではないかとの推測が出来ます。

クリンキー作戦は、去年秋に戦線が膠着状態に陥ったときにゼレンスキーがその膠着状態を胡麻化すために命じた軍事的には無意味な政治目的の自殺作戦でした。多くのウクライナ軍将兵がこの無駄な作戦のために戦死しました。
これは、当時のザルジニー総司令官が「戦況は膠着状態にある」と発言したのを否定するために行われました。
「ウクライナ軍は、活発にロシア軍を攻撃している」と言う状況を偽装しようとしました。
ウクライナ応援団は、「嬉々として橋頭保を確保して来年はクリミアに進撃だ!」と大騒ぎでした。
今となっては、誰も見向きもしません。
ウクライナ政府もそんな作戦は、なかったように沈黙しています。

クルスク侵攻作戦も似たような印象があります。
奇襲作戦成功後、クルスク原発を目指すのか、州都のクルスク市を目指すのか、あるいは国境地帯に占領地を確保するのか❓
目的は不明で比較的広い範囲を、車両を中心とする機動性に優れた中隊規模の部隊がゲリラ的に移動しながら荒らしまわっている傾向がみられます。

だから非常に派手ですしいかにも大戦果が上がっているように一見見えます。
しかし、実際に何かあるか・と言えばここ数日、ほぼ変化がないです。

つまり最近ウクライナ国内で見られて領土割譲停戦論を否定し国民の士気を高め、支援国向けにはウクライナ軍の活発なロシア領内での軍事活動を大いに宣伝する目的には、非常に適っています。
ここにクリンキー作戦と同じ傾向が見られます。
ゼレンスキー主導で軍事的意味が不明だという点も同じです。
何より軍事的合理性は、一切無視している点も瓜二つです。

つまり、この作戦に動員可能なほとんどの予備兵力を投入してしまえば何回も書いた通り、東部戦線でかなりの苦境にあるドネツク中部戦線を、ほぼ見殺しにすることになります。
ドネツク州とクルスク州の端っこをバーターして、何かウクライナにメリットがありますか❓

国民や支援国には、ウケるかもしれません。
しかし東部戦線で必死に戦っているウクライナ軍将兵は、確実にキエフ政府と参謀本部に対する信頼をなくすと思います。
実は、これと同じことをアウデイーイウカ市街攻防戦でもやって市内にいたウクライナ軍守備部隊を見殺しにしました。
将兵は道具でも機械でもありません。人間です。

こんなことを仕出かして以後、ドネツク州のウクライナ軍将兵がこれまでと同じように必死に戦うと思っているなら、お笑いの世界です。

さすが、元お笑い芸人だけあります。
しかしドネツク州の将兵からは見放されるでしょうね❓
結局、ウクライナはドネツク州を失うことになると思います。またもや、ゼレンスキーの大戦果(ロシア軍用の)です。
ほんと!元お笑い芸人はロシアの回し者でないのか❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。