「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ヨーロッパの国際政治地図<2024/07/19

2024-07-19 19:10:29 | ヨーロッパ

前は、こんなことは全然考えませんでした最近考え付きました。
ヨーロッパは、地理的には大雑把に・・・
北欧、西ヨーロッパ、東ヨーロッパ、南ヨーロッパに分けられます。しかし、これでは政治的には無意味です。

ヨーロッパ政治の点からみると・・・
絶対アメリカ派⇒イギリス(アングロサクソン同盟)
ヨーロッパ中心派⇒ドイツ、フランス
アメリカの衛星国⇒ポーランド、チェコ、バルト3国、ルーマニアなど
中立またはロシア派⇒ハンガリー、スロバキア、ブルガリアなど、政権により変動あり

大雑把にこのように分けることが出来ます。
ジョージ・W・ブッシュ元大統領
古いヨーロッパ
新しいヨーロッパ
「[Old Europe : New Europe] 2003年1月22日、アメリカのラムズフェルド国防長官(当時)が記者会見で述べた言葉で、アメリカのイラク政策に批判的なドイツ・フランスを揶揄(やゆ)したもの。 その根底には、21世紀の新しい脅威になかなか対応しようとしない両国に対するいらだちがあった。」

この時代までは、まだヨーロッパは自分たちの意思がありました。
古いヨーロッパ(西ヨーロッパ)に業を煮やしたブッシュJR大統領(当時)は新しいヨーロッパ(東欧)の取り込みを始めます。
東ヨーロッパの衛星国化です。
その中心となったのが、ポーランド、チェコ、バルト3国、ルーマニアなどです。
ここにアングロサクソン同盟のイギリスを加えるとウクライナ紛争を積極的に推進した国家グループが出来上がります。
だからポーランド、チェコ、バルト3国、ルーマニアなどは、ほぼアメリカの衛星国と言えます。

その後、ブッシュJR大統領(当時)はNATOの東方拡大を強引に決定します。
2008-06-09
NATOの将来像とその論点の軸 ~ブカレス
https://www.jiia.or.jp/column/column-158.html
NATO首脳会談、グルジアとウクライナの加盟は先送り
2008年4月4日 8:43 発信地:ブカレスト/ルーマニア [ ヨーロッパ ルーマニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/2373606
ロシア大統領、NATO首脳と会談 「冷戦回帰」否定でも成果なし
2008年4月5日 4:38 発信地:ブカレスト/ルーマニア [ ヨーロッパ ルーマニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/2374030

この辺りまでは、まだドイツとフランスにはアメリカに対する独自性があります。ロシアとの対立激化を回避するためにウクライナのNATO加盟に反対しています。

2022.12.8
ブカレストNATO外相会議が浮き彫りにしたウクライナの苦悩
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/120700360/

ここまで来ると、もうウクライナのNATO加盟は既定路線に変化しています。

つまり、これが今に至るウクライナ紛争の流れです。
NATOの主導権争いの中で「ヨーロッパ中心派⇒ドイツ、フランス」がアメリカに負けていく過程でもあります。

わずかに残るヨーロッパ中心派の残党が、ウクライナ紛争に反対する「中立またはロシア派⇒ハンガリー、スロバキア、ブルガリアなど」です。

今のEU政府の首脳は、ほぼ「アメリカの代理人」と言えます。アメリカに尾っぽを振りまくりです。しかもEU政府首脳の決定方法が訳が分からなくてEUの大国の密室の談合から選ばれます。EU政府は、EUの大国の独裁国家と言える性質があります。今はEUの大国のコントロールが効かなくなって勝手な行動をとっています。
密室から生まれる独裁者がEU政府です。
そして今EU政府の権限は、非常に大きいです。
何でも少数のメンバーの意思で決めてしまいます。
仕組みの作り方を間違えて談合システムを残したので、巨大な独裁政治システムが出来上がり、独り歩きしている現状があります。

こうして見てくるとヨーロッパで一番大きな政治権力を握っているのは、EU政府です。
アメリカとしてはEU政府を抱き込めば、簡単に自分の意志の通りに動かすことが出来ます。
今のヨーロッパを支配しているのは、アメリカ+EU政府であることになります。

民主主義を言うヨーロッパは、実際には巨大な独裁政治機構がヨーロッパを支配している構図が見えてきます。

よくよくヨーロッパを見ると、このような政治的には怖い状況が生まれて軍事以外の面では猛威を振るっています。
最近は予算面で軍事部門にも影響を持っています。

やはりEU政府首脳と閣僚が、EUの大国の密室の談合で選出されると言う前近代的な選出システムが、EU政府と言う制度そのものを破壊していると言えます。
破壊と言う意味は、民主主義の要素を排除して独裁に近い状態にあることを言っています。

ヨーロッパは、どこに行くのか❓
「ひとごと」ながら心配になります。
多分、民主主義の中に独裁主義がある以上良い方向には行かないでしょうね❓
(衣⇒民主主義、中身⇒独裁主義、救いは5年ごとに選び直しがあること、しかし又同じのが出てきました)

※関連日記
欧州委員会のメンバーと委員長の選出方法とは❓<2024.06.20
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/ba8127c8c4f65abce5664a56df884e74


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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