アメリカと日本以外の(主にヨーロッパ)自動車メーカーが軒並み減益に陥っている理由を見てみました。
最初は、中国の不動産バブル崩壊の記事を読んでいました。売れ残りのタワマンが「6000万戸」あるんだとか。しかも中国で供給された住宅の総戸数が凄くて14億人の中国人が買っても余って、2巡目がかなり行くそうです。最大、30億戸の推計もあり、これは「どうにもなりませんね!」
と言うわけで不動産バブル崩壊の方は、ひどすぎて調べるのを止めました。
その後、どうなるかなど「酷過ぎて!」見当も突きません。私の知識の範囲を「超越!」しています。
車の話
参考記事 現代ビジネス
2024・09・15
①『血みどろの「EV地獄」と化す中国・・・《”補助金ジャブジャブ”政策で400社が破綻》世界大手フォルクスワーゲンも「白旗」を上げた・・・!』
https://gendai.media/articles/-/136842
②『中国はもう無理かも・・・”補助金ジャブジャブEV”に音を上げたトヨタ、日産、ホンダが狙う「次なるドル箱市場」』
タイトルを読んだだけで凄まじい中身が予想できます。
①の記事
販売補助金なんて序の口!
産業補助金政策❓
超低金利融資、割安価格での用地提供、同じく車載バッテリー提供・・・
実は、ここが曲者でバッテリー代金は製造原価の半分程度を占めています。つまり、製造原価の半分が割引価格と言う分け!これは、外国メーカーは絶対太刀打ちできません。
電気自動車の製造は簡単ですから雨後の筍のごとく新規参入があり、生き残りをかけた血みどろのバトルが中国市場で繰り広げられているようです。ここ数年間で400社程度が破綻した・との報道もあるようです。
外国メーカーでは、黒字を確保しているのはテスラくらいのようです。
フォルクスワーゲンの例
2001年・中国シェア50%超⇒2023年14%、ガビ~ン!
このような状況下、中国政府は、中国3大メーカーの生産能力を引き上げる方針のようです。
中国の年間自動車生産能力は4000万台と推計されています。5000万台の推計もあります。
2023年の新車販売台数は約3000万台、うち491万台が輸出。これが、もろにEU市場に流入したようです。
【日本に来ないのは、日本ではほとんどEV車が売れないからです。】
しかし、稼働率が低い中国工場は、ほとんどが赤字のはずです。それを隠れ補助金でカバーして中国3大メーカーを育成して世界制覇をしようと言うのが、中国政府の狙いのようです。
うっかり日本市場でEV推進をしていたら、飛んでもないことになっていたでしょう。国内市場まで食われて日本メーカーは、ボロボロだったと思います。今、EU全体でEV化を推進したヨーロッパのメーカーは多いか少ないかの問題でボロボロです。
ここに巻き込まれなかったのは、日本メーカーとアメリカのメーカーです。EV化が遅れたので助かったのです。EV化に乗ってしまった日産は、企業存続すら危ぶまれます。
EU諸国は、中国詣でをしていました。一番、熱心だったのがメルケル時代のドイツです。中国市場に「ドップリ!」嵌まっているので赤字も大きくなるというわけです。
中国市場は、短期的には儲かるかもしれません。中・長期的に見ると、どんな落とし穴が待っているか分からない怖さがあります。ドイツ・メーカーは撤退すれば二束三文で工場や設備を売るしかないでしょう❓
居れば赤字が拡大する!
どうしたら、いいんだ❓⇒悩むのは、ドイツです!
※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d