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2023年8月26日5:08 午前1時間前更新
ロシア軍、ウクライナ東部で再編成 攻勢再開か=ウ陸軍司令官
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-regrouping-idJPKBN3001NS?il=0
「南部を攻めるウクライナ軍と東部を攻めるロシア軍」
この部分では、双方の意見が一致しているようでウクライナ軍の反撃作戦が開始された後も同じです。
ロシア軍が攻勢をかけている場所も同じでハルキウ州クピャンスクとドネツク州リマンです。ロシア軍は、ルハンスク州の大部分を占領していますので、この占領地の周辺を拡大するのと、現在占領している部分を既成事実化したい目的があると思います。「ロシア軍が優勢である」と言うロシア国内向けの宣伝も必要です。
バフムトの戦況は伝えられなくなりました。持久戦になっているのか、ウクライナ軍のバフムト市街包囲作戦が進行中なのかは、不明です。
ロシア軍は、1か月ハルキウ州クピャンスクとドネツク州リマンを攻撃して大分、損害が出たようで一旦攻撃のペースを落として、新規に編成した旅団と師団レベルの部隊を投入して強化しているようです。
ロシア国内では、隠れ動員を継続しているようです。ワグネルがやってみせた刑務所から囚人兵を集めて、弾除けの突撃部隊を作って人海戦術をやるのも同じです。しかしワグネルのようには、効果が出ていないようです。
ロシア軍の攻撃が中断している間にウクライナ軍は、せっせと防御陣地を強化していると思います。東部方面は、ウクライナ軍は専守防衛で越冬する計画だと思います。
どうしてこうなるかと言うと、どちらも動員できる兵力に限界があり、二正面作戦が出来ないからです。その意味で、お互い守るエリアと攻めるエリアを決めて同じことをやっています。
南部戦線では、ウクライナ軍はクリミア半島までちょこちょこと攻め始めました。もちろんウクライナ軍に渡海作戦の能力はありませんから備蓄基地や備蓄物資の破壊、防空ミサイルやレーダーの破壊、あるいはクリミアとヘルソンを結ぶ橋の破壊などです。補給を滞らせて南部に展開するロシア軍の前線を弱らせる作戦です。
空はロシア軍が制圧していますので、地上のウクライナ軍は苦戦しています。やはり空からの援護がないと地上部隊は苦しいです。しかし、現在ありませんから現在訓練中のF-16戦闘機が届くまで頑張るしかありません。
南部の塹壕戦は時間がかかるのは同じです。やはり、南部への補給を妨害し補給物資を途中でどれだけ破壊できるかが、大きく影響しそうです。去年、ヘルソン州西岸奪還作戦の時に同じ攻撃をしていますから、その意味で慣れているのが有利と言えば有利です。
あと2か月半位の期間でウクライナ軍が、南部でどれだけ前進できるか?南部は、それにより冬の戦いの優劣が決まりそうです。
東部は持久戦になりウクライナ軍が持ちこたえられると思います。今年の1月からロシア軍(ワグネル)がバフムトを攻めて成功したのは、狭いエリアに推定5万人を超えるような大軍勢を集結して攻撃したからです。
今、東部戦線は前線がかなり長いですからバフムトと同じような攻撃は不可能です。ロシアの参謀本部はバフムトと同じやり方で勝てると考えていると思います。攻めるけれど突破は出来ない状況が続くと思います。
バフムトでウクライナ軍がやったことは?
ロシア軍の大部隊を引き寄せて徹底的に消耗させる事でした。同じことを東部戦線でやろうとしているように見えます。そして、もうワグネルはいません。部隊の半分を犠牲にしてでも攻めてくるようなロシア軍の部隊はありません。最強の突撃部隊の意味はそこにあります。ロシア国防省が内部の権力闘争からワグネルを潰したことは、ウクライナ紛争ではロシア軍の戦闘力を大きく低下させました。これを数字で考えるから、何でもないように考えるのだろうと思います。しかし、ワグネルがいなければバフムト市街を制圧するのは無理だったと思います。つまり、そう言うことです。
本格的なウクライナ軍の反撃作戦は、来年パイロットの訓練が終わり、まとまった数のFー16戦闘機が供与されウクライナ軍が制空権で互角になってからだと思います。
※ワグネルのプリゴジン氏が死んだのどうのマスコミは賑やかですが、ウクライナ紛争には何の影響もありません。ワグネルがウクライナの前線から完全に離脱している以上、もう戦力には入っていないからです。単なるロシアの国内問題であり騒ぐような事ではありません。むしろ欧米諸国は、アフリカでロシアの非合法活動を実行する傭兵組織のトップが死亡すれば、喜ぶべきことです。ロシアで死んで欧米に喜ばれるのは、1番が独裁者。2番がプリゴジン氏です。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/