2024.08.19
ロシア軍は二ューヨークの大半を支配、ポクロウシク方面でも大きく前進
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-control-most-of-new-york-and-make-major-advances-towards-pokrovsk/
クルスク戦線でウクライナ軍が進撃すると言うことは、苦戦の続くポクロウシク戦線とトレツクТорецьк方面は事実上、放棄すると言うことです。
守っても無駄だと判断したのでしょうね。
(1)トレツクТорецьк方面
ニューヨルクNiu-York方面はほぼ全域ロシア軍が制圧したので、残る主要市街地はトレツクТорецькだけになりました。制圧と言うよりウクライナ軍が、ニューヨルクNiu-York方面から総退却しました。南東郊外にいたウクライナ軍の退却を待って、ニューヨルクNiu-York市街に残って抵抗していたウクライナ軍も退却したのであろうと思います。戦えば、これほど早くロシア軍が前進できません。
その北のネリビウカNelipivkaの市街地にもロシア軍が進出しつつありますので、トレツクТорецькの南までは、すぐ進出すると思います。
これでロシア軍は、トレツクТорецькを東はアルテーモヴェЗалізнеとピヴニチネPivnichneから攻撃する態勢が出来上がりました。
南はニューヨルクNiu-Yorkからロシア軍が攻撃します。
二方向から攻められては、ウクライナ軍はトレツクТорецькで長くは抵抗できないと思います。
ロシア軍はルートT-0516を北西方向に進撃し、コンスタンチノフカКостянтинівкаが次の目標です。
ここまでは、もう決定と言っていいでしょう。
コンスタンチノフカКостянтинівкаは、交通の要衝でもあり北部ドネツクの玄関口です。
ロシア軍は、今はチャシブ・ヤールChasiv Yar方面では小休止状態ですが、南のロシア軍が北上するのに合わせてチャシブ・ヤールChasiv Yar攻撃を再開すると思います。
ウクライナ軍は、コンスタンチノフカКостянтинівка~クラマトルスクКраматорськ~スラビャンスクСлов'янськと続く要塞都市群でロシア軍の進撃を止めるしかありません。
トレツクТорецьк方面の戦闘は、ロシア軍が勝利と言うよりウクライナ軍が撤退して終わりそうです。
後は、コンスタンチノフカКостянтинівка方面での戦闘が、どうなるか❓が、次の焦点です。
(2)ポクロウシクPokrovsk戦線
ここは、ウクライナ軍はかなりの範囲で退却しているようです。略図でロシア軍が進出しているエリアは、ウクライナ軍が退却した後にロシア軍が進撃と言うより進駐しているのであろうと思います。
このエリアは、大体どこもそんな感じです。
ロシア軍は、まずはゼランネZhelanneから南のエリアを幹線道路H-50まで制圧して南部の方に緩衝地帯を作り新たに占領した地域の確保を目指そうと言うことのように見えます。
大きな貯水地二つの西側の広い範囲です。
南に行くとウクライナ軍の強力な防御拠点のカルリブカKarlivkaがあります。これまでE-50沿いにロシア軍が西に進撃するのを防いできた要塞です。
しかし北から同時に攻撃されれば、守れないでしょうね。
ロシア軍は南下してE-50を超えて更に南下するのかどうか❓
マリンカMar'inka方面と協力してこのエリアを制圧するのかもしれません。
問題は、ウクライナ軍がどこでロシア軍を迎撃するのか・です。
現在、ロシア軍はフロデイフカHrodivkaと、その南のノヴォホロデイフカNovohrodivkaの間を西に進撃しています。
進撃した距離を見るとそれほど苦労していないようです。
ここから更に西に進撃するとフロデイフカHrodivkaとノヴォホロデイフカNovohrodivkaを分断するだけでなく、西の郊外に防衛ラインを建設していると言われているフロデイフカHrodivkaの背後に回り込んでしまいます。
当然、それがロシア軍の狙いだと思います。
と言うことは、デイミトロフМирноградの東の郊外にあると思われてきた第1次防衛ラインが全然、機能していないことになります。
デイミトロフМирноградの市街地は南北に二つあり、その南の市街地までは、ロシア軍の現在地から目測5km程度です。そしてその間に大きな集落はありません。
先にフロデイフカHrodivkaとノヴォホロデイフカNovohrodivkaを攻撃すると思いますが、それが終わったら直ぐにデイミトロフМирноградを攻撃し始めると思います。
ウクライナ軍が防衛するつもりなら、フロデイフカHrodivkaとノヴォホロデイフカNovohrodivkaのラインで戦うと思います。戦わないと言うことは、デイミトロフМирноградで戦う心算なのであろうと思います。
と言って今の状況を見ると決戦のような戦いをするようにも見えません。住民避難がその時終わっていれば、ある程度戦って(言い訳できる程度に)、州外に撤退してしまうのではないか・と思います。
放棄した戦場で大きな犠牲を払う必要は、ないからです。
むしろ兵力を温存して他の戦場に回すべきです。
やっと、ここにきてウクライナ軍も戦場の取捨選択を考えるようになったのかもしれません。
陣地死守!で全滅を繰り返しては、ウクライナ兵が減るばかりです。
と言うわけでウクライナは、ポクロウシク戦線を放棄する気配が濃厚です。
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「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27