戦後消えた「幻の白い海」、復活の兆し…全盛期は北海道各地にニシン御殿
2023/05/21 10:40
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230520-OYT1T50136/
ニシンは江戸時代は、肥料として使われていました。当時は、食用にする輸送手段がなかったためです。
明治末から大正にかけて食用として乱獲の限りが尽くされました。資源保護の考え方のなかった時代です。
1950年代中頃までにほぼ姿を消し、もうニシンが来ることはないだろうと考えられていました。
ニシンが増加し始めた原因は・
「水温やエサとなるプランクトン量など海洋環境の変化」
と考えられます。
漁業の方法を考え乱獲を防ぎ、資源を保護すると同時にニシンの稚魚放流事業の努力が、ニシンの増加につながりました。
大切な海洋資源を守るのは、大切なことだと思います。
「海洋環境の変化」は、別の魚種には違う影響を与えています。庶民の味覚のサンマ。
こちらは、漁獲量が激減しています。
水温が高くなったため、従来の漁場である三陸沖の海域に回遊しなくなったためのようです。遠く沖合まで行かないと漁が出来なくなりました。燃料代の問題から小規模な漁業者には漁が難しくなりました。中国漁船が沖合で乱獲しているのも一つの理由かもしれません。今、国際的な資源保護の話し合いが行われています。
海洋資源は、いったん減少すると回復には長い時間と手間暇が必要です。
「ニシン御殿 」の教訓を将来に生かさなくては、なりません。