「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

バフムートを攻めるロシア軍の謎?<2023・3・11ウクライナ紛争

2023-04-06 18:00:35 | ウクライナ紛争

これは、以前から不思議でした。
去年の7月のルハンスク州セベロドネツクの激戦については、何度も書きました。目的を達したウクライナ軍は、その隣のリシチャンスクでは全く戦闘せず、ドネツク州クラマトルクス方面まで撤退しました。

その後、勢いに乗ったロシア軍は、ドネツク州リマンを占領します。そのリマンからドネツク州の拠点都市であるスラビャンスクまでは、わずか西に20kmくらいの位置です。普通なら、スラビャンスクを攻撃するでしょう。

ところが、ロシア軍はそこで進撃を止めてしまいます。
そして攻撃したのが、バフムト(アルチェモフスク)です。なぜ、まるで方向違いのバフムトの攻撃を開始したのか?

謎でしょう?
段々、分かってきました。
まだ、ウクライナ国内にロシアのスパイや対ロ協力者のいた時期です。
(誰かが?)
バフムトは、防衛の準備が出来ていない・・・
今、攻撃すれば簡単に落ちる・・・
ここを攻略しておいた方が、クラマトルクスを攻めるのに都合がよい・・・
補給も便利だ・・・
と言うような情報を密かに流したのかもしれません。
そのような密かな情報を、誰かが探知してロシア側に伝えたとします。複数の筋から、そんな情報が集まって来るとします。
ロシア軍は、どうするでしょうか?

ロシア軍が、去年の7月にセベロドネツクの激戦が終わった後に、バフムトの攻撃を開始したのには、このような事情があったのかもしれません。少なくとも、合理的な理由は、見当たりません。

難攻不落のバフムトにロシア軍をおびき寄せ、そこで防衛戦をするのがウクライナ軍の意図したことであったとしたら、それは大成功でした。
(そうであるかどうかは、知りませんよ)
以降、ロシア軍の大軍はバフムトに引き付けられ、激戦が継続しているのは、事実です。

そして、予備兵力をここに引き付けたことで、ウクライナ軍は各方面でロシア軍の進撃を食い止めることに成功しました。その後、兵力の再編成と武器を整えたウクライナ軍は、反撃に出ました。

そして、今またバフムトで情報が錯綜しています。
ウクライナ軍は撤退の準備をしているようにも見えますし、抗戦の準備をしているようにも見えます。
ワールド
2023年3月8日3:22 午後1日前更新
ワグネル創設者、バフムト東部全体の制圧宣言
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-wagner-bakhmut-idJPKBN2VA0BF
バフムートの陥落「数日内の可能性も」 NATO事務総長
2023.03.09 Thu posted at 06:44 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35201044.html
より防衛しやすい場所への撤退「理にかなっている」 英陸軍の元参謀長
2023.03.06 Mon posted at 17:46 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35200907.html
ウクライナ、東部バフムトから子どもを強制避難…ロシア軍攻撃激化で
2023/03/08 11:13
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230308-OYT1T50078/
ゼレンスキー氏、東部バフムートで「作戦を継続」 専門家は撤退の可能性も指摘
2023年3月7日
https://www.bbc.com/japanese/64859433
ウクライナ、バフムート防衛強化へ 一部部隊は撤退開始か
2023年3月7日 5:48 発信地:キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3454350
バフムト前線の兵士の寿命はたった「4時間」──アメリカ人義勇兵が証言
2023年2月21日(火)18時43分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/02/-202221-20227-abc4-4-abc.php

こんなニュースを見ると、ウクライナ軍は敗勢で撤退は近いと普通に思います。
しかし、最初に書いた何らかの情報操作と思われる過程があります。

今回も、やたら急にウクライナ軍の撤退を示すような記事が出てき始めました。

部隊の撤退は去年から戦闘を継続してきた部隊の、後方への移動とも考えられます。確かにバフムトの中央を流れる川の東側は、ワグネルが制圧したようです。
しかし、川に架かる橋を全部爆破したようです。
これは、かなり進撃しにくいですね。防御するのには都合がいいです。
そして、バフムトの西にはロシア軍は進出できていません。だから、バフムトへの補給路はウクライナ軍が、しっかり確保しているようです。

部隊を交代させ新しい部隊を送り込んでいるでしょう。
武器も持ってきていると思います。部隊が交代したと言っても、増えたのか減ったのかはウクライナ軍以外には、分かりません。
ウクライナ軍の陸軍(最高)司令官が、1週間で3回も現地入りしています。単なる、撤退作戦の打ち合わせなら、こんなに頻繁に来る必要は、ないでしょう。それを、わざわざ公表している。意図的に陸軍最高司令官の現地入りをリークしています。暗殺の危険も考えると、極秘情報です。どうして、それをリークしたのか?勇気を得る人々がいます。ウクライナを守るために死んでも構わないという兵士たちに戦う勇気を与えるでしょう。
一つだけ分かることがあります。ウクライナ軍は去年から戦い続けて消耗した精鋭部隊と休養十分の精鋭部隊を交代させたと言うことです。

そこで、ロシア軍がバフムトの攻撃を開始した話に戻るわけです。

単にウクライナ軍は、近日中に撤退するのか?
そう見せかけて、油断させておいて戦闘を継続するのか?
あるいは、違う事を何か考えているのか?

このうちのどれであるかは、しばらくすると分かります。
やはり、ここはウクライナ軍にとって割のいい戦場なのです。(戦うウクライナ兵は大変ですけれど・)
ウクライナ兵とロシア兵の消耗比率が・・
1:7~1:5と推測されています。消耗戦をやるなら、ここが一番いい訳です。

ロシア軍のために言うなら?
「あるいは、違う事を何か考えているのか?」
この可能性が大きいですね。
その「何か?」は、現在秘密です。
頭の体操に考えてみて下さい。
普通に考えれば、分かります・・・
ここは、ウクライナ紛争を代表するような象徴的な戦場になりました。そこで、ウクライナ軍は何をどうしたらいいのか?他の前線は、結構余裕があります・・・

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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