「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナが提唱する「平和サミット」が終わりました<ウクライナ紛争2024.06.17

2024-06-17 19:18:26 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ平和サミット、共同声明採択 新興国など署名見送り
By Dave Graham、 Sabine Siebold
2024年6月17日午前 7:18 GMT+91時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/ZCY7Q2VI3ZKF3AIJXGJRI3G3FE-2024-06-16/

事前に予想された通り、停戦に向けた合意は一切出来ませんでした。
一部の国が言うように戦争の解決を図るのであれば、当事者の双方が話し合う必要があります。
片方の当事者であるウクライナだけが、自分の主張をしたところで纏まる内容があるはずがありません。

ウクライナというよりは西側の政治的なパフォーマンスに過ぎません。
100カ国集まったといったところで、半分以上は西側の国です。お義理で集まった第三世界は、ほぼ共同声明には署名しませんでした。

そもそも大スポンサーのアメリカが大統領が出席していません。代わりに副大統領を出してお茶を濁しています。成果がないのが最初から分かっているからです。バイデンさんは、それよりガザ紛争で頭が一杯でしょう。

署名を見送ったのがインドや南アフリカ、ブラジル、インドネシア、メキシコ、サウジアラビアなど一部の新興・途上国。グローバル・サウスはほぼ署名していませんね。
中国は出席せず代表すら派遣しない、ゼロ回答でした。中国に対してはアメリカ・フランス・ドイツが強硬に参加を要請しましたが、オブザーバーすら派遣しませんでした。
中国は反対だ!という明確な意思表示です。

サウジのコメント
『サウジアラビアは、ウクライナに対し、戦争終結には「困難を伴う妥協」が必要だと指摘。』
ケニアのウィリアム・ルト大統領
『ウクライナ支援に向けロシアの凍結資産を活用することで先進7か国(G7)が合意したことを批判。「ロシアのウクライナ侵攻が違法で受け入れられないのと同様に、ロシア資産の一方的な活用も違法だ」と語った。』
https://www.afpbb.com/articles/-/3524475?cx_part=top_topstory&cx_position=2

それどころか、次回サミットの開催を申し出る国はありませんでした。これだけの国が集まれば、開催国はかなりの費用負担があるでしょう。
こんな無意味な会議に馬鹿らしくて金は出せないと思います。

真面目に停戦を実現しようという国は、いなかったと思います。単なるウクライナの停戦要求会議でした。こんな事で大勢集まって、何か意味があるのか?
誰だってそう思うでしょう。
陰でアメリカが大集合をかけたから仕方なく集まったということだろうと思います。そのアメリカの大統領が、出席しないのは笑えます。

もし、本当に和平を追求する心算があるのなら・・
『プーチン氏、中国和平案を支持 ウクライナ戦争の「背景を理解」』
By ロイター編集
2024年5月15日午前 11:36 GMT+91ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/GCGKCVRT55LVJE3KC666EYWIOY-2024-05-15/

中国がブラジルと共同提案している「ウクライナ和平の独自案」をベースに考えるべきでしょうね。
そもそもロシアがそれなりに納得して参加しなければ、停戦交渉も和平もありえません。

ベラルーシのルカシェンコの発言が、妙に妥当です。
『「国家存続できない」 ベラルーシのルカシェンコ大統領がウクライナに対露停戦交渉求める』
2024/4/26 10:26
https://www.sankei.com/article/20240426-5FSJBDQLTRMYZPM75GCRFT6IKE/?dicbo=v2-W0AS6e0

国(ウクライナ)が潰れて無くなるから、もうロシアと停戦交渉をして戦争を止めろ!と、分かりやすく発言しています。
戦争に訴えた以上、勝たなければ自分の言い分は通りません。現実にはウクライナが劣勢になりやがて負けるでしょう。
負けたなら条件なしの無条件降伏です。

今、停戦交渉して終戦にすれば、それよりは遥かに有利な条件で戦争を終わらせることが出来ます。

『ウクライナ東部ハリコフ州で攻撃を継続 ロシア報道官「緩衝地帯の拡大目的」』
2024/6/17 07:25
https://www.sankei.com/article/20240617-UCQEFZKGBFO2TN35MRQ3DCVDBQ/

ロシアのペスコフ大統領報道官のダメ押し。
『ロシアが一方的に併合したウクライナ東部・南部4州からのウクライナ軍の全面撤収が含まれていたが、ペスコフ氏はハリコフ州と南部オデッサ州からの撤収は要求していないと強調した。』

今、ロシアが領土宣言している4州だけで、オマケ!してあげるよ!
という分かりやすいメッセージです。
つまり、今止めなければ先に行くと条件は、もっと厳しくなると言っています。
事実上の降伏勧告と言えますが、今のウクライナの負け具合を考えると(先に行くともっと条件が悪くなります)、それほどウクライナにとって悪い条件ではないと思います。

<2022年の和平案>
『調印されなかったイスタンブールのロシア・ウクライナ和平案 NYT紙』
2024年6月15日, 21:14
https://sputniknews.jp/20240615/615-18640405.html
この記事に<2022年の和平案>の概要が記載されています。(これまでここまで詳しい内容は公表されていないと思います)
それと比較してもロシアが、それほど無茶な条件を出しているわけではありません。
反対にウクライナが、当時より無茶苦茶値段を吊り上げていることが分かります。
負けているほうが、値段を吊り上げて?どうするんだ?
(不思議なゼレンスキーの交渉術です)

「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。