『武力による国境変更は断じて許さない!』
これが西側諸国がロシアのウクライナ軍事侵攻を断固否定していた根拠です。
ウクライナがロシア領に軍事侵攻してしまえば、これは単なる「ウソ」であったことになります。
「西側諸国=NATO」が武力による国境変更をするのは正義であり、それ以外の国がやるのは「悪」である!
と、言っているのと大体同じ意味があります。
例えば、アメリカのイラク侵略。
何の理由もなく、サダム・フセインを潰したかったアメリカが一方的に軍事侵略し圧倒的な軍事力でイラクを叩き潰しました。
NATOも参加しました。
「NATOによる一方的なイラク軍事侵略が悪であった」という話は今も聞きません。
結局NATOがやる軍事侵略は正義であり、NATO以外の国がやる軍事侵略は悪である・と主張しているだけです。
そうは言いにくいから『武力による国境変更は断じて許さない!』と主張してきました。
ウクライナがロシア領に軍事侵攻すると、この主張も説得力を失います。
結局のところ、戦争の正義は昔から言われる通りです。
「勝てば官軍・・・」
今のキエフ政府にしても正当性のある政権ではありません。2014年にアメリカの後押しを受けた西ウクライナの過激民族主義者や極右勢力が実行部隊とない引き起こした暴力クーデターで政権を簒奪して成立しました。つまり違法な政権です。
この時、ウクライナ軍がクーデター側に賛成せず政府側を支持すればクーデター側は反乱軍として処罰されていたでしょう。
政権闘争に負けた政権側が追放されクーデター側が実権を握りました。
その結果としてクーデターに反対する人々が独立闘争を起こしました。
これがドンバス戦争です。⇒内戦が勃発
それが激化した結果、ウクライナ紛争に発展しました。
クーデター側に西側(アメリカ)が関与して、東部独立派にはロシアが参戦しました。
もしクーデター側に正義があるのなら西側も参戦すればいいでしょう❓
参戦できないのは、何か後ろ暗いところがあるのでないですか❓
「何か後ろ暗いところ」
⇒「2014年クーデターはアメリカが資金提供し過激派を訓練して扇動して引き起こした」ものだからです。
このような経緯を考えるなら、「アメリカ+キエフ政権VS独立派+ロシア」以外は、この戦争に関与するべきではありません。
はっきり言ってヨーロッパの田舎の醜い戦争にすぎません。
結局、アメリカのロシア潰しの行きついた先がウクライナ紛争です。後は・・・
「アメリカ+キエフ政権VS独立派+ロシア」
この組み合わせで、決着がつくまで戦えばいいと思います。
それ以外、巻き込むな!と言いたいです。
ここにごちゃごちゃと関与する面々が増えると、やがてもっと規模の大きな2国間を超えた紛争に発展します。
今、その瀬戸際にあると思います。
「アメリカ+キエフ政権VS独立派+ロシア」
「この当事国以外は、手を引いて関与しない」ことが紛争の拡大防止につながります。
双方プロパガンダとフェイクニュースの応酬で、どっちが嘘っぽく聞こえるかと言うと❓
西側3:ロシア7
この程度の比率でロシアに分がありそうです。
この程度の話ですから、地球の反対側にいる日本が関与する必要は、全くありません。
「勝手にすれば・・・」
と、冷たく中立を保つのが日本政府の取るべき態度です。
日本政府のやっていることを見ていると、完全に間違えていると思います。
※最新の戦況
2024.08.12
ウクライナ軍がクルスク方面で最大16km前進、スジャ市内も大半を支配
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-advance-up-to-16km-towards-kursk-take-control-of-most-of-suzha-city/
2024年08月12日21:10
クルスク方面8月12日13時までに判明していること 粘るウクライナ軍 北へ支配エリアを拡大
https://hara.livedoor.biz/archives/52340719.html
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27