「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア軍は、今どうしているのか?<2023・2・21ウクライナ紛争

2023-04-01 18:05:00 | ウクライナ紛争

攻勢に出ている話は、聞きます。
しかし、いまいちみたいです。

今、分かっている数字で去年の動員兵の残りが約20万人。秋の定期徴集兵(兵役義務のある者)が、12万人。
だから、新規に30万人はウクライナ戦線に送れるはずです。

そこでロシア軍のために考えてみました。
どうやら旅団規模で部隊編成しているようです。
大雑把に1旅団5000名。すると?
60旅団が、最大編成可能です。実際には、後方支援要員やその他が必要なので50旅団と仮定します。

主に戦車を数えてみます。
稼働可能だと思われるのは、1000両~最大1500両
これは、既に前線に配備済みだと思います。

1旅団には、戦車50両を配備します。
50×50=2500両
T-72以上の規格の戦車は、もうないと思います。
すると?どこかから、かき集めてこなければなりません。
あるのか?まだ、あります。大旧ソ連軍をなめてはいけません。倉庫の奥を探せば、T-72の前の主力戦車のT-62の在庫が残っているかもしれません。
これだって整備してからの配属ですから、結構時間はかかると思います。

他にも歩兵戦闘車、兵員輸送装甲車両、自走式りゅう弾砲、輸送用の軍用トラック、その他装備一式。

仮に50旅団を編成しました。兵員は、それでいいです。
しかし、上に書いたような重火器・装備一式・トラックなどを考えると、3月やそこらで全部、用意するのは、ほぼ不可能でしょう。その砲弾やミサイルなんか、どうします?

更に考えると、部隊指揮用の将官や士官が必要です。
これも数年から10年以上かかる話です。

他の軍管区を全部空にして集めても無理でしょう。

それだけの人数の食料や衣服、個人装備などを支給したり補給するのも至難の業です。膨大な輸送用のトラックが必要です。
銃弾だって大変です。それだけの人数がバリバリ撃ちまくれば、たちまち弾切れになるでしょう。

そう考えると、火力の援護のほとんどない人海戦術突撃しかありません。

2月の前半、東部ドネツク州の町ブフレダール周辺を第155海軍歩兵旅団中心の戦力が2週間くらい攻撃しましたが、結果は惨憺たるものでした。
しかし、この旅団は去年から戦闘に参加していますから戦車や歩兵戦闘車、りゅう弾砲その他の重火器を装備していました。

新規に編成されるであろう部隊は、運が良ければ戦車は旧式のT-62。あとは、何があるんだかないんだか分からない状況で戦地に送り込まれると思います。倉庫の奥の奥を探すと、うんと古い兵器は見つかるかもしれません。うっかりすると、食料すら補給されるかどうか不安が残ります。
しかも、将官や士官は肩書だけの未熟者。
これで、戦争して来いと言うのは、あまりにも無理がありすぎると思います。

春になれば、ウクライナ軍の方は西側の新規に供与された兵器が順次到着し始めます。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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