ちょっと時間が経ってしまったけど3日に星組公演を観劇しました。
〈ネタバレあります。〉

初のSS席でした。前から5列目。双眼鏡使わなくても顔がわかる。
ただ、舞台セットとなると2階席の方が広がりや奥行を感じることができます。
そのうえ、座り慣れない席でそわそわして落ち着かない。(笑)


「桜華に舞え」のお芝居は、幕末から明治の話です。
雪組で観た「るろうに剣心」と同じくらいでしょうか。
冒頭、犬養毅が青年将校に襲われる。(あれ?明治の話じゃなかったかな)
青年将校たちは”昭和維新”を謳う。”話せばわかる”犬養毅の名台詞だ。
薄れていく意識の中で犬養が思い浮かべた、一人の男、明治維新を成し遂げた桐野利秋だった。
犬養毅の回想で物語は始まります。
北翔海莉演じる桐野利秋(実在の人物)と紅ゆずる演じる衣波隼太郎(架空の人物)は幼なじみ。
鹿児島で剣術の稽古に明け暮れる二人だった。
ある日、ふとしたきっかけで西郷吉之助(隆盛)と対面する。
二人は西郷について上洛する。



桐野利秋は西郷隆盛に、衣波隼太郎は大久保利通に傾倒して行く。
勤務する場所は違っても固い友情で結ばれている二人だった。
しかし、西郷と大久保は決裂。はたして二人の行く末は?
会津との戦いで出会った娘との仲は?
隼太郎が鹿児島へ帰った時(政府軍と薩摩軍の全面対決西南戦争が起ころうとしていた)、
故郷の人々は彼をなじる。彼は政府側の人間だった。
哀しみに満ちた隼太郎の表情、見ていて苦しくなる。紅ゆずるに泣かされてしまった。
西南戦争は何を残したのか。
維新とはなんだったのか。
サブタイトルには”SAMURAI The FINAL”とある。
桐野利秋という人物のことは知らなかった。歴史に興味を抱かせる作品だった。
かなり重厚な明治日本史を垣間見たような気がする。
西郷隆盛の美城れん、「ガイズ&ドールズ」では太っちょのナイスリーナイスリーを好演していたのを思い出す。北翔海莉とは同期。そして、退団を発表した。
「るろうに剣心」で山県有朋を演じた夏美ようはここでは大久保利通を演じていた。
(山県さんも大久保さんも髭が印象的だ)
レビューは「ロマンス」
優雅でソフトなそんなショーだった。
