自然爺の活力源 自作の山小屋ライフ紹介
http://www.megaegg.ne.jp/~yakumo/
朝一で窯へ。丁度、お師匠さんが来られ聞くところ、昨日の午後には炭木
に火がついたので、全体に火を回す作業を夕方には終えたとのこと。
焚口は閉じられ、いわゆる生木に火がつき、燃え尽きさせないで炭化する
過程に入ったことになる。これから、3~4日すると煙突出口も閉鎖し完全
に炭化させて木炭になる。本格的な窯ではあまり失敗はないが、簡易の窯
だと炭化失敗で燃え尽きて『消し炭』状態になることがある。
夕方からは市政説明会があったので、それに参加。
『糸さんのがん』
糸さんがここに引っ越してきて、私たちと親しくなり30年ほどの付き合いだ
った。良いこと、悪いこと何でも相談しあった。そうした関係の終焉は糸さん
の癌。最初の自覚症状として食欲不振で、慎重な彼は胃カメラを呑んだりし
ていたが結果は『多少のびらんはあるが特に異常なし』とのことだった。
やせ細ることもなく外見上は病気持ちにはみえなかった。大食漢で素麺は
一人で10把を平らげることもあった。
異常なしでも正常な状態ではなかったのだろうから、それからも医者に通
っていたが、総合病院に変わって調べたのがバリウム検査だった。それで
分かったものはスキルス。そして他臓器への転移。
結局、胃の全摘。予後は悪く飲み込み具合が極端に悪く、しょっちゅう喉
につかえ、食事が苦痛になるほど。私たちも症状が分からないから『水と
一緒に飲み込んだら』などと、頓珍漢なアドバイスをしては『そんなこととは
違う』と言わしめさせた。幾ら屈強な男でも食をそがれて、癌と闘えば結末
は見えている。
胃カメラで診てもらえば・・・・と誰もが思うがそれよりも精度が低いと考えら
れているバリウムが決め手になることもある。それだけ、この癌は発見し難
いものだった。