食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

スキルスのこと

2012年02月10日 22時00分56秒 | 日記

自然爺の活力源 自作の山小屋ライフ紹介

  http://www.megaegg.ne.jp/~yakumo/

 

朝一で窯へ。丁度、お師匠さんが来られ聞くところ、昨日の午後には炭木

に火がついたので、全体に火を回す作業を夕方には終えたとのこと。

焚口は閉じられ、いわゆる生木に火がつき、燃え尽きさせないで炭化する

過程に入ったことになる。これから、3~4日すると煙突出口も閉鎖し完全

に炭化させて木炭になる。本格的な窯ではあまり失敗はないが、簡易の窯

だと炭化失敗で燃え尽きて『消し炭』状態になることがある。

 

夕方からは市政説明会があったので、それに参加。

 

 風情のある炭焼き小屋  ツララが・・

 

『糸さんのがん』

糸さんがここに引っ越してきて、私たちと親しくなり30年ほどの付き合いだ

った。良いこと、悪いこと何でも相談しあった。そうした関係の終焉は糸さん

の癌。最初の自覚症状として食欲不振で、慎重な彼は胃カメラを呑んだりし

ていたが結果は『多少のびらんはあるが特に異常なし』とのことだった。

やせ細ることもなく外見上は病気持ちにはみえなかった。大食漢で素麺は

一人で10把を平らげることもあった。

異常なしでも正常な状態ではなかったのだろうから、それからも医者に通

ていたが、総合病院に変わって調べたのがバリウム検査だった。それで

分かったものはスキルス。そして他臓器への転移。

結局、胃の全摘。予後は悪く飲み込み具合が極端に悪く、しょっちゅう喉

につかえ、食事が苦痛になるほど。私たちも症状が分からないから『水と

一緒に飲み込んだら』などと、頓珍漢なアドバイスをしては『そんなこととは

違う』と言わしめさせた。幾ら屈強な男でも食をそがれて、癌と闘えば結末

は見えている。

胃カメラで診てもらえば・・・・と誰もが思うがそれよりも精度が低いと考えら

れているバリウムが決め手になることもある。それだけ、この癌は発見し難

いものだった。

 


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