師走近くゴソゴソと旅行に出かける暇人はそうは居るまいと思っていたら、私の希望コー
スは満杯で最終コースに空きがあると言う。予期しない展開ではあるが日程が多少ずれ
るだけのこと、こちらも暇人には変わりない。
ネットでみると募集するコース数は多く1週間に1コースくらいの頻度で設定されており、
その大半は募集人数に達しているらしく『催行』のマークがつけられている。申し込みを
終えてからも、さしたる準備に追われることもなく淡々と日々を過ごし出発の前々日にな
ってから、急に持って行くトランクケースのことが気になり前回の旅を振り返ってみた。
かなり大きめのものを2つ持って行ったがお土産が入りきらず、大きな紙袋を買って持ち
帰った事から、もう少し大きめのトランクケースが必要との結論に達した。
ネットでの購入は間に合わないから、近くのホームセンターに出かけてみると希望する
サイズのものがあり、しかも7,000円ほどと安価だったから迷うことなく買い求めた。このサ
イズだとかなり大きいと思っていたが、旅をしてみたら途中で買う土産が増える度にギュ
ーギュー詰めになり、もう1つ大きいサイズがあればよかった。こんな調子で出発前まで
ゆっくりのペースで進んでいった。事前準備は帰国時の後泊宿手配、海外旅行保険だ
けで外貨は関空、クロアチアで代えればいいだけだ。
海外旅行を何度か経験してきたから、以前のように旅立ちを指折り数えることも、トランク
ケースの中身を何度もチェックすることなく、泰然自若として出発当日を迎える。本当は
もっと気分が高揚したりワクワクしたりすれば楽しさも増してくると言うものだろうが。
この旅行社は添乗員が前々日に挨拶の電話をしてくる。それによると今回のツアーは72
人参加で36人が1グループとして行動するとのこと。人数が多いから何かと不便なことも
生じるだろうと予感させた。
松江駅12時30分発の高速バスで4時間半かけ阪急梅田に、そこからリムジンで約1時間
乗れば関空に到着する。この間も暇だから録画しておいたTV番組を7インチ画面のワン
セグTVで観ていた。中国山脈の峰々は白く雪化粧をしているが道路への影響はゼロで
分水嶺を越えれば温暖な山陽、関西へはもう一息となる。
梅田に着くと陽は暮れて夜の帳が下り、行き交う人の足も幾分か速足に見える。リムジン
に乗り換え繁華街を通れば夥しいほどのネオン、イルミネーションは目が眩いばかりだ。
関電は賜った『節電をしても需用電力が賄えないから原発の稼働を・・』
橋下市長は反対するかと思ったら、何てことない得意の2枚目の舌であっさりと同意して
しまった。原発は再稼働した。定期点検が始まり原発はまた停止した。
大阪の街は原発があってもなくても、ギンギラギンと輝きまくっている。
何を基準にして電力が不足しているのか。
もうすぐ日本を離れ異邦人になろうとしているのに、現実が足を引っ張る。