食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『ポストイナ鍾乳洞Ⅱ』

2013年12月24日 17時17分25秒 | 旅行

鍾乳洞には水や川はつきもので鍾乳洞を作る原点になっている。どこからやって来た

のか知らないが魚かサンショウウオの親戚か住みつき今でも生息している。水槽に保

護されており身体は細身のサンショウウオだが暗い所で色素は退化したのか白に近い

色をしている。大きさは15cmくらいだった。暫く歩いて出口に向かうとゴーゴーと大きな

音がし、10mくらい下を覗き込むと大量の水が流れている。日本では秋吉台や新見の

井倉洞などがこうした場所に該当する。しかし、ここのものとはスケールが全く違う。一

番大きな広場は高さが数10m、約10,000人収容できコンサートを開かれることがある。

鍾乳石が音を吸収してとてもいい音響効果が得られるそうだ。秋吉台の鍾乳洞は純白

のもの、乳色ときれいな色をしているが、ここのものは濃い乳色からい黄土色に近い感

じがする。全長は22kmあるらしいが実態は究明されていない。

この鍾乳洞はヨーロッパで最大級なのに世界遺産には指定されていない。余りにも人

工的に手を加えてあるからという理由だ。見学スタート地点までトロッコ列車、徒歩コー

スにはコンクリートで舗装、手すりなど観光客に優しい仕掛けがダメな理由らしい。

もし、そうした設備がなかったら一般客がこの洞窟の素晴らしさを目にすることは出来

ないことは確かだ。逆に言えば世界遺産でなかったから私たちも見ることのできた絶景

だと言える。それを裏付けるような話として、この洞窟は200年以上から知られていたが

中に入るのに案内人の確保、安全対策など貴族のような金持ちだけが楽しむことので

きる場所だった。中に入るのに灯りが必要で当時、松明や蝋燭などは高価なものだっ

たからレジャーで大量に消費出来る身分でなければ叶わなかった。入り口付近や絶景

ポイントはそうした灯りのススで黒ずんでいるところもあり、観光に保全などの観点はな

かった時代の産物だ。私たちは日本語の音声ガイドで案内を聞いていたが人間ガイド

付きのグループは英語で説明を受けていた。そこで『ここは5時30半に電気が消えます。

もし不幸にして取り残されたら、明日の朝まで待っていて下さい』とジョークを言い、笑

いを誘っていた。

この近くには鍾乳洞の口を開けている所を利用して、お城が建てられている。私たちは

時間の都合もあり、そこに行くことは出来なかったが、写真で見ると幻想的でありながら、

何故こんな辺鄙な所にお城を建てる必要があったのだろうかと疑問に思った。

 

   見難いが、洞窟内を流れる川、流れの調整用堰が作られている

          小物の土産が可愛らしく並べられている店屋


『国民が無関心の間に』

2013年12月24日 17時16分23秒 | 日記

国の在り方、これからの道などを国民が選択することのできる選挙。日本人なら成人にな

れば誰にも権利があり行使することができる。自分の考え方に近い立候補者に1票を託す

るが投票した人が当選しても、立候補の時に訴えられた様々な施策に力をいれるとは限

らない。昨今の政治家どもは公約だのマニフェスト、アジェンダなどと目くらまし政策を打ち

立て、有権者と約束しながら、当選してしまうとその瞬間に忘れてしまい、そして、約束もし

ないことを平気でする。

秘密保護法、集団的自衛権、武器輸出3原則、いずれも1内閣がそそくさ作り上げたり、変

更したりすべきものではない。其処には、議員の数が物を言い未熟な政治家どもが民主主

義の基本は多数決だけとしか理解していない、私たちにとっては不幸な事情がある。

国民が平成元禄で浮かれている間に、国民の意とは別のことが成されようとしている。原発

の再稼働しかり、東電の責任に目をつぶり民間企業援助のために税金をつぎこもうとしたり

探せばきりのない、国民にとって不都合なことが粛々と進められている。

そうしたことは幸いなのか不幸なのか円安、株高、デフレから脱却の気配などと景気回復を

感じさせるニュースの陰になり、国民の関心が大切なことが隠れてしまっているように思える。

如何なることになろうと、選択した人が無関心になった代償はいずれ自分自身にも返ってく

ることになる。


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